大好きな貴方と縁側で。
春顔
第1話 爆弾発言
高校二年の私、
三月の初めに階段で足を滑らせた私は、右足を派手に骨折した。ベッドの上で吊って固定された右足は、自分で見ても痛々しい。
そして、家の近くの有馬病院で四月末まで入院生活を送ることになって、今に至る。
夕方になって、仲の良いクラスメートの
同じ文芸部員なので、今日の部の様子を聞く。
「春休み用のプロット作成で今日は終わったよ」
そうか、もうすぐ春休みだ。
「あと、今日古文の授業で鳴上先生が爆弾発言したよ」
「え、何なに?」
美香が話題にしたのは、私の大好きな先生だ。
私達のクラスで古文を担当する
「先生、今日のうちのクラスが教師人生最後の授業だって」
「……は?」
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