第8話 夢 過去の自分に会う

街のアーケードの中。


下校中の当時17歳の同級生に会った。

(16歳と言っていた)

全体がセピア色して、向こうから集団で向かってくる。


こちらは今現在の歳の自分達。

(夢の中では36歳とは言っていたな?)

若いころの自分達は、すれ違うもこちらに気付いていない。

みんなニコニコ話しながら歩いて来る。

将来のことは何も知らずに。

というか将来のことなんか心配もしていない。


今現在の自分達は、「おー、あの頃の俺やー」とか言って直接若い頃の自分を見て歓喜を上げている。


自分は、若い頃の自分に会い、何とか直接話をしたかった。


もうそろそろ通るはずだ。

そんな気がした。


昔ツルんでいた友達数名と向こうから歩いてきた!

夢の中で、昔の自分と話せるのか?

と思いながら、近づいていく。


「オイ! 分かるか? 俺はお前だ!」

みたいなことを言って、肩を抱いた。


がっしりとした体格が伝わってきた。


若い頃の自分は、分かっているのか分かっていないのか、反応が今ひとつだが 確かに夢の中で遭遇ができた。


「お前、歳はいくつや?」


「16歳ぐらい?」


意識では17歳くらいと感じる。

たぶん1番印象深かった頃だ。


「今の自分は36歳だ。」

(実際は、もっと歳食ってるけど」


「お前、これからの自分の人生の選択はよく考えてからしろよ!」

「人脈は大切にしろよ!これは人生で大事なことだ。!」


と、説教めいたことを言っていた。


そうこうしているうちに、セピア色していた若い頃の自分たちの顔の部分だけが、カラーに変わった。


若い頃の自分達は、ポカンとしていて理解は出来ていない様子だったが、ちやんと夢の中で接することが出来た。


夢のような話だw

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