第16話 「地中海・制空・制海権確保」
呉軍港を出港した新機動艦隊は、途中のカルカッタ港で新型戦車と最新の航空機を降ろして、一路地中海に向けて進路をとる。
「長官」!!
どうしたの⁉
マルタ島におられる、今津司令官より入電です。
読んで
「ハッ」
われ貴官のマルタ島への無事の到着を祈るそうです。
「そう・・・」
返信
われ今津司令官のご厚意に感謝致します。
「以上よ」
「分かりました」
「それから数日が過ぎ、アマテラスはマルタ島に到着」
「久しぶりだな矢野」
お久しぶりです司令官殿
無事に着いた事を祝おうではないか。
ありがとうございます。
「うむ」
「しかし、でかい艦だな」
「弩級戦艦アマテラスと弩級空母か」
「わが旗艦」大和を超える戦艦をも作れる技術力の高さには驚かされる。
はい、我が国の艦船技術力は他国より先に進んでいますわ。
まったく我が国の技術陣はよくやってくれているな。
「そうですわ」
それから、今津司令官は、日本からの長旅をして来た乗員を労う為にささやかながらも歓迎会を開いた。
諸君、「遠路はるばる日本からの長旅ご苦労であった。」
今日から3日間は英気を養ってくれたまえ。
連合艦隊司令官の今津司令官は、新機動部隊を再編
次なる作戦実行のため配置させていた。
今津司令官率いる、戦艦大和はイタリア軍の拠点を叩く事である。
その作戦の側面と背後の防衛を受け持ったのは。
「アマテラスの司令官」
「矢野怜奈中将である」
ところで参謀長
「どうされました司令官⁉」
「今回の私達の任務は敵の空母グラーフツェッペリンと、周辺の敵航空基地への攻撃よ」勝算はあるかしら⁉
「そうですね・・先ずはグラーフツェッペリンを叩き、井出中将の艦隊を壊滅させた独空軍の奇襲に対しての警戒です」
後はUボート軍の警戒ですが、最新の対潜機がありますので大丈夫です
それに、秘匿兵器で独空軍に一撃を与えましょう。
さらに、これに加えて英艦隊も護衛任務つくみたいですわ。
「そう・・わかったわ」
「長官」司令部より入電
「作戦行動開始」直ちに出撃せよであります
「出撃準備は出来てるのかしら⁉」
「万事整っています」アマテラス出撃よ
「ハッ」
時系列は進む
「姉さん」
アッ⁉失礼いたしました。
司令官
「良いわよ」何かしら⁉
偵察機より入電です・・
敵グラーフツェッペリンを旗艦とする艦隊が、接近中
「ふふっ、来たわね⁉」
対艦・発艦を急ぎなさい
「発艦するまでの間」敵機を近付させないで。
「分かりました」
さて、お手並み拝見と行こうかしら。
「参謀長」進路東へ転進
敵の空母をおびき寄せるわ。
「中山に電文」発艦後一時離脱せよ、敵の目を誤魔化すのよ
「分かりました」
ドイツ空軍
「・・・見つけたぞ、日本艦隊・・・・⁉」
またもや、のこのことやって来たものだな。
貴様が来たことで、折角の休日が台無しになったのだからな
各機
攻撃体制に入れっ!!
さっさと仕留めてゆっくりと休日を楽しむぞ!!。
「了解です機長」
フッフッフッ・・・
あれが、噂に聞く弩級戦艦か!?
「所詮・・デカくても」我が空軍の敵ではないな。
これで、日本艦隊も終わりだ
「撃て」
独空軍接近!!
攻撃してきました。
「主砲」発射準備急いで!!
仰角よし
旋回角よしっ!!
発射準備完了~っ!!
撃~~っ
敵の攻撃が直撃!!
「うわっ」
くっ・・凄い威力だわ!!
しっかりしなさい!!
被害を知らせなさい⁉
右舷損傷軽微・・航行に支障なし!!
「そぅ・・!!」
あの距離でこの威力っ・・・!!
敵機と、爆撃機との連携はさすがのようね。
はい、敵の攻撃機を潰しました。
後は、残った高高度の爆撃機の攻撃ね
もし一撃でも当たれば被害は免れないわ!!
「被害報告せよ」
日本艦隊の砲撃により我が隊の1/3が消失
化け物めっ!!
こんな高度の爆撃機まで攻撃できるとは・・・
「ちっ!!」
奴を舐めてたわ
全機散開!!
高度1万1千まで浮上し攻撃を再開せよ。
「ハッ」
司令官
敵は高度を上げました
約1万メ一トル!!
・・敵は命中率を下げてまでも、アマテラスを沈めたいようね。
こうなったら・・秘密兵器を使うわ。
あれを使うのですか⁉
「えぇ」
威力も試してみたいのよ
「分かりました」
受話器を取る参謀長
「砲術長」
「ハッ」例の秘密兵器を使うわ」
「遂に、使うのですな」
発射のタイミングは任せるわ
お任せください
「全機」
爆撃開始・・・・・!!
くっ・・
最大船速よ
面舵一杯・・・・
敵の攻撃かわすアマテラス・・・
後方甲板損傷・・・
消化は後回しよ!!
右回頭・・
距離1万2千
57式散弾砲弾の準備完了主砲撃て・・・
アマテラスの主砲が敵を薙ぎ払う
なっ・・・
なにいい~~っ⁉
・・・・・・・・
敵の攻撃部隊全滅致しました。
そう・・・
やったのね・・・
「はい」
対空警備解除
船体の被害状況の確認よ
姉さん、やりましたね。
「えぇ」
「これも」みんなの働きによるものよ。
「私は」ただ指揮をしただけだわ」
「そうですね」
中山より、入電
われ、グラーフツェッペリンを撃破、大和と合流す。
これで、地中海の主導権は確保したわね。
このまま進撃を開始・・敵の基地を叩きに向かうわ。
面舵一杯・・・・
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