第3話 コロナ・戦争・自然災害

コロナ期のマスク着用で顔を半分隠しての生活は、自己の内面を見つめた時でもあった。常に他者を意識し、己の外見を繕っていた時を一瞬忘れさせたカウンセリング期のようでもあった。新型コロナ世界パンデミックが始まって3年、ようやくマスクの着用義務が解かれ始めた。


でも、3年間顔の半分を隠して外出していた習慣を急に変えるのは少しむず痒い。マスク付きの化粧と顔とファッションに慣れてしまったからだろう。人間の生活習慣の定着化は想像以上に凄い。子どもの頃からの家庭環境や生活習慣が一生自分について回るのも納得できる。


それにしても、コロナパンデミック、戦争、大地震、隣国からの連日のミサイル発射…。私は明治時代に生きていた、パン屋さんを虎ノ門でしていたというおじいちゃんのお父さんへ心の中でつぶやいた。「100年以上経った今でも、感染症や戦争、自然災害はこの地球上で消えないんだよ。宇宙に人が行けても、インターネットという技術で世界が一瞬で繋がる現代になってかも…」




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