第24話 あなたとはあと半月早く出会いたかった
本日から民間でいうところのパートさんがやってきました。
お昼が一緒になり、自己紹介。旦那さんの転勤でやってきて、こちらに来たのはまだ一年未満とのこと。
「出身はどちらで?」
「岐阜県です」
な、何ぃ! 第五章で岐阜県は思い切り調べてガチでトパーズ取りに行きたいと悩んだ岐阜ですか?
「あ、私、石が大好きで国産トパーズを取りに行きたいと岐阜県の苗木(なえき)地区調べてました(渡羽図川のモデルです)」
「もしかして“なえぎ”ですか?」
え、正しい読み方はそれなのか! ほんまもんの岐阜県出身や!
「ええ、鉱石博物館があって、近くの川に砂を浚うと採れるらしいのですが、かなり苦労するみたいです。苗木地区の区有地は立入禁止ですし」
「あー、鉱石博物館は娘と行きました。水晶掘り体験できるところですよね。川って中津川だと思いますが」
うわ、なんという偶然。あれだけ調べて調べて調べた地区をご存知(もしくは地元民)とは。岐阜は広いがこれはすごい!
「でも、トパーズの話は初耳です」
ガクッ、まあ、最盛期は明治時代だし、数十年前に閉山してますからねぇ。
ああ、二月からの採用とは言え、あなたとは半月早く出会いたかった。
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