第14話木と木

世界中で木々が繋がり出した。


それはまるで人間を囲むように、繋がっていく。


ある人は繋がった木を切ろうと斧で切り付けた。


すると斧が木にのみ込まれ、切りつけた人も木の中に吸い込まれた。


人々は木を恐れ近づかなくなった。


木はどんどん世界を呑み込み、やがて大きな黒い木になった。


その木からは、人や動物の絶叫が聞こえる。


血や骨、皮が溢れだす。


それは新しい世界の創世だ。






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