【恋の短文シリーズ】夜な夜な変身ヒロインコス着た、好色愛人【全身性感】アナテラスと名乗る変人が部屋に忍び込んで誘惑テレパシーにツッコミを続けるが…もう(夜)遅い(からやめてくれ)
俺の夏休み 8月11日① NTR夏の陣、ネタキュンシュ対ヒロ(同一人物)
俺の夏休み 8月11日① NTR夏の陣、ネタキュンシュ対ヒロ(同一人物)
俺は頭のおかしい人達から犯罪予告をされている。
「また、明日会おう」と。
いや、犯罪予告は言い過ぎたが、それに近いものがある。
毎夜、馬鹿の運動会をしに来る奴らの話だ。
もう自分の高校生活は終わった、一年の時は念願の幼馴染、アイカと付き合えて楽しいドキドキの高校生活を送れる筈だった。
今のドキドキは動悸が悪い方向に鳴り、心を救う市販の丸薬を飲みたい気持ちでいっぱいだ。
8月11日…登校日の朝、俺はアイツらを引き離す事にした。あんな地獄みたいなのを、早朝、家からスタートなんて考えたくもない。
今は朝6時、ちょっと寝不足気味だけどチャンスは一度切りだ。
母親は仕事なので起きている!飯食ったらすぐだ!
「おはよ〜、ご飯ある?飯食ったらすぐ行くよ」
「あら、早いわね?どうしたの?こんな早くから?」
「まぁ色々…それよりもし誰か迎えに来たら、マラソンしてるから部屋で待っとく様に言っといて」
俺は罠を仕掛ける。馬鹿共、多分タツが先だろう…タツは布団に侵入して待つ…それをイクエちゃんが俺と勘違いして良からぬ事を考える。
結果、あいつ等はぶつかり遅刻する。完璧だ。
俺は朝ごはんをかきこみ、家を出た。
あぁなんて清々しい朝だ、こんな気持ちのまま今日が終われと思っていた。
だが、現実というのは時として残酷である。
教室に着くと廊下から中が見える。禍々しい朝が始まった。
何かを一生懸命せっせっと作業している…女忍者…もうお前が誰だか分かってるよ…クソ忍者…
「まず黒板に大きく相合い傘でタツ♥ヒロと書いて〜、お似合いカップルとか〜、ウヒ♥そしてトドメにヒロの机にバラの入った花瓶!花言葉は愛!ウフフ♥コケシよ、お前は本当に悪い奴だ…こんな策謀、普通は思いつかんぞ?」
また、存在しない第三者と話してるし、その策謀は普通、小学生ぐらいで卒業する。普通はしない、イジメ駄目、ゼッタイ…
対冷やかしの為に朝一番に登校忍・タツは、既に参上していた。
後、俺を殺すんじゃねーよ!ふざけんな!
「これは完全な陥落だな、ヒロが♥クラスの皆が冷やかしで騒ぐ!『入れろ』コールが鳴り響く!『コケシを入れろ』コール?そんなもんなるか馬鹿!ヒロのにキマってるだ…『ガララララー!』
冷やかしで入れろコールってスラム街なの?この学校は?
「タツっ!やめろ!どっちもなるかよ馬鹿が!他はとにかく夏休みの登校日に花瓶はやめろ!洒落になるのとならない境目ぐらい、いい加減分かれよ馬鹿!」
「ヒロ!?何故こんな朝早くに。ハッ!?まさか後を追っていたのか!?くぅ、そんなにオレの事が…よせやい♥ヒロ♥」
テンションが上がっているせいかまた自分にとって都合の良い解釈を…苦しんで死ぬべきな、何でも都合良く解釈する要処刑・不要介錯忍が頬を赤らめる。
よし、ロッカーにぶち込もう…コイツはもう駄目だ。俺は血管が切れそうになりながら、近付く。
今日という日は無かった事にしてもらう!
「何だ!?何で怒っているんだ!?ヒロッ!?お、オレはタツじゃない!タツじゃない奴だ!知ってるだろ!?タツじゃない奴だ!」
またそれか。同じパターンしか出来ない16ビットくノ一、タツじゃなけりゃ誰なんだよ、とりあえず俺は掃除道具もどうせ出すから、先にロッカーを開けた。
ドサッ
「ムグググぅぅぅ!♥ンムグぅぅぅっっ!!♥」
「うおわっ!?」
ロッカーを開けると亀甲縛りで身動きを拘束され、何か良くない玩具をいっぱいつけた、紐で口を塞がれている女子高生が転がり出てきた…
俺にとって、とても良くないプレートが下がっている…
『根多博之の肉人形であり便器…吉川幾重』
よく見るとアマテラスのコスチュームの上から制服を着ているイクエちゃん…正体もへったくれもねぇな…だったら…もう良いな…
とりあえず、プレートが割れる強さで全力で踏みつけた。
バキャッ!ズムッ!
『ンヒヒーっ!♥ンボボボ♥ンヒッ♥』
踏みつけられて嬉しそうに痙攣するイクエちゃん…身体を反らせ何かプシプシいっている。打開策が一ミリも見当たらない。
「変態メガネ!貴様ァ!クラスを巻き込んだ策を…クラスメイト囲う陣をパクったな!?」
―――快楽に誘う者は快楽に酔い集う…フフフ、逝ったわ♥―――
お前等の策はクラスメイトを巻き込んで俺を退学に追い詰める策か!?なぜ俺を退学まっしぐらにさせる!?でも危ねぇ!もし休んで逃げていたら…もし早く来なかったらと思うと…俺は冷や汗をかいた…やはり正解は前にしか無いらしい。
口を塞いでる紐をとって尋問する!
「イクエちゃん、何でこんな事をするんだ?アマテラスなら分かるがイクエちゃんはこんな事しない!もう一度言う!イクエちゃんはこんな事しないっ!」
「う、ぐ、何を言ってるのかしら?ち、違うわ!こんな事をするのはイクエじゃない!誰かの陰謀よ!UMAと一緒だわ!陰毛!UFO!信じて!」
くう…頭が痛い…タツと同じ…レベルが一緒だ。これで登校日って9月からどうなるんだよ!
「てゆーかそんな格好で学校に来たら不味いんじゃないの…?」
不意にコメントした瞬間にイクエちゃんの目が見開いた?
「見えてる!?根多君と
話、聞いてないのかな?俺は格好の話をしてるんだけどな…いいからアンタは妄想と現実を一体化させろ。
とりあえずプンプンしながら壁や床を綺麗にし終わる頃には生徒がチラホラ登校してきた。
クラスメイトの軽め女子に掃除を褒められた…
「根多君、偉いじゃーん!登校日に朝から掃除なんて感心かん…」
「ははは、汚れてるからね(笑)」
言ってる途中でタツが鷹のような目をしてNTR候補生か?みたいな事を言ってるので黙ってしまい俺はタツを無視した。
汚れているのはこの二人なんだが…
そして掃除道具を洗ってきたイク…え?
何故か空間を歪ませたままアマテラスの装備?みたいなまま入ってきた!?いや、制服は着てるけども!?
俺が挙動不審な動きをしていると手をスッとあげて説明し始めた。
「根多君、安心して…この権能は他の人には見えてないの。このコスチュームもね。貴方と私はようやく繋がった。フフ、後悔してももう遅いわ…」
他の人には見えてないかどうか知らんが話が見えないし、何か悪役ムーブしてるけど…
「ほら、近くでこの唇の横のほくろを見て?」
何だろう、なんか秘密があるのかな…ウォッ!?
急に顔が寄ったと思ったら手の甲が視界一杯に出てきた!?
離れるとイクエちゃんにアイアンクローをしているタツ…何をやってるのかな?
「ヒロ!?油断するな!ココはNTR戦場だ!狂ったNTR戦士がウヨウヨしている!油断すると死ぬぞ!?今もコイツ、諫言引き寄せチューしようとした!」
あ、そう。いや、今のはありがたいけどタツとも付き合って無いからお前も狂ったNTR戦士だよな?あと油断するとこの学校って死ぬの?
「メガネぇぇ!!死ねぇええええ!!」
ギリギリギリィィ
「ギャアああ!先生、藤原さんがご乱心ですよっ!」
「貴様メガネ!?また諫言を使いおったなぁ!」
「煩いっ!良いから藤原も吉川も座れっ!」
気付けば担任が来ていた…俺がこれから…二学期から通う学校はNTR戦場らしいです。
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