【恋の短文シリーズ】夜な夜な変身ヒロインコス着た、好色愛人【全身性感】アナテラスと名乗る変人が部屋に忍び込んで誘惑テレパシーにツッコミを続けるが…もう(夜)遅い(からやめてくれ)

クマとシオマネキ

俺の夏休み 8月1日 腰振り人形と変なテレパシーが飛んできた…

※始めての人でも楽しめる様にしてみました(迫真)


 俺は根多博之、現在幼馴染をNTRれ絶賛発狂中の高校2年生。

 発覚してから現在8ヶ月、色んな証拠を集めてざまぁするために頑張っていたがもう8月の夏休み。

 しかも証拠を集めてエンヤコラとか逝っていたが、話の規模や内容が常識から外れており、ざまぁどころかでは無くなってきている。


 そして二学期が始まるまでに…ただ別れるだけなのに覚悟を…決意を、固めようとした矢先に起きた夏休みの異状事態。


 一人では耐えきれないので、大人の相談者の白座さんに教えて貰った掲示板に書き込むことにした。



 俺には彼女がいる…幼馴染で昔から好きだった彼女…今は別の男の幼馴染にNTRれている、なので異様に冷めた目で見てしまうが一応彼女はいる。

 だから極力、『お前が言うな』を避けるため、自分はクリーンな人間関係を維持して別れを告げたいのだが…


 ミスった。ざまぁの協力者・タツという、もう一人の幼馴染と、ざまぁが終わり次第付き合う気持ちだったが別れる前に…手を出してしまったのだ…まぁ尻穴に、ちょっとゴニャゴニョ…

 とにかく、彼女からすれば俺もNTRされているのでドッコイドッコイだ。

 

 これは、そんなあり得ない状況で起きた…異常者からのみのモテ期が来た俺の話だ。


 夏休み、特に何もしなかった8月1日。

 正直、何が何だか理解らな過ぎて、誰とも会いたくない気分だ。明日は一人で海でも見に行こうかな…センチメンタルな気分だ。

 風呂やご飯も済ませ、リビングで少しテレビを見ながら父や母と雑談し、日常を楽しむ…こうしないと気が狂いそうだからな。

 そして、明日の事でも考えながら寝ようかなと部屋に戻った。


 最近、隣に住む彼女の寝取られの周期を調べる為に帰ってないふりをして隣の家の彼女の様子を探るという作業をしていたので、部屋の電器を付けずに寝る毎日だった。全く持ってアホみたいだが…習慣になってしまい、いつものように電気を付けず、何も考えず布団に入る。


 キシキシキシキシキシキシキシキシキシキシ…ポタタポタタピチャピチョ

 ハァハァハァ♥ハァハァハァハァンハンア♥ンアンンハンハンハン♥ハンハンアンアン…


 すると…小さな物音と吐息が聞こえる…何だ…?

 ちなみに幼馴染のタツはクマと同じシステムなので、腹が減ったり何やら欲求不満になると、人の肉の味を覚えたのか人里と言う名の俺の部屋へ不法侵入してくる事はある。

 でもタツは主に布団の中か直接リビングに突っ込んでくる。家族ぐるみで知っているからだ。

 それでも変な事をするからタツの可能性がある。


 俺は心のなかで『チッ!タツのクソがッ寝る前にかよ!』と悪態を付きながら音の方を向いた…


 全身が白基調の生地に派手で金のかかってそうな変身ヒロインの様な格好の女…ただし、まるで何かの礼装の様な…ポジションで言えば明らかに強キャラ…なんだろうな…サ○ラ大戦かな?アレは…んで、髪は金髪で硬そうな素材のアイマスクと口マスクをしており、全身から水分を飛ばしている…


 その、まさにヒーローみたいな生き物が、俺の机の角に向かって両手を万歳みたいにしながら身体を反らし、凄い速度で腰を振っている…


 何だよこれ…


 タツも同じ様な格好している時もあるがもっと安っぽいし身長もタツより低い。

 …よく見るとでかい剣と鎌、マントとスカートの様なパーツが転がっている。


 何より気になるのが腰の振る速度が半端ない…俺も格闘技をやっているが、あの速度で腰を振るのは無理だ。そして定期的に小刻みに全身を震わし、また腰フリを繰り返す…


―――ネタキュン…聞こえますか?ネタキュゥン…―――


 ハァ!?何か頭の中に響いてきた!?コワっ!?

 後、心の中で疑ったタツに謝った。


―――ネタキュン…聞こえるなら返事を…お願い…早く…このままでは…―――


 へ、返事って…俺の考えている事は伝わらないから…声で言えばいいのか?

「な、なんすか?」


―――良かった…聞いて…私…アマテラスは今…貴方、ネタキュンから出ている数多の触手に本体を激しく犯されているわ…―――


 頭が…頭が痛くなってきた…いや、おかしくなってきたの間違いか…幼馴染のタツはその体格を活かし俺を夜中に襲って来ることはあるが…ここまで…ここまで酷くはない。

 余りに現実からかけ離れている。

 どうせこんな目に合うなら異世界転生したい。スローライフが良いな…


―――お願い…無視しないで…私は…藤原悪魔に誑かされている…ネタキュンを…救いに来たの…―――


 人の部屋に不法侵入してきて息を殺すように人の机で角○ナする人が俺を何から救うのか?

 藤原悪魔って多分、タツの事だよな…てゆーかさ…タツのモンタージュざまぁで見たなこの人…


 タツのモンタージュざまぁとは夏休みに入る前に、行動が狂ってる幼馴染のタツが敢行した自称ざまぁだ。

 授業中にいきなり意味不明な特撮写真みたいなものや、女として生きていけない様な女性達の痴態をプロジェクターで映しまくり、最後は俺がタツに対して寝惚けて言ったピロートークを大音量で流し逃げた。 

 正直、ざまぁじゃない。ただのテロ行為だった。


 その際、写っている何か変身ヒロインみたいな人達が皆クソ漏らしてアヘ顔の…、極一部の性癖の人以外誰も得しない謎の写真が大量に映った。計6人分ぐらいか?

 その中には幼馴染の妹やタツもいた。


 そして大々的に何度も映り動画も音声もあったのが目の前の金髪の人だ。

 映像ではアイマスクや口元のマスクは無かった…音声も聞いた…それは、間違いなく、現場では隣にいたから余計わかった。

 一年の時から同じクラスで、捻くれた陰キャボッチだった俺が一念発起し、クラスの一員なろうと頑張った時に一番の理解者であり、俺に普通とは何かを教えてくれた人だった。

 まさか彼女までイカれているのだろうか?


「えっと…眼鏡ちゃん…じゃなくてイクエちゃん?アイカ(彼女)に怒られてから名前呼びはやめたけどイクエちゃんだよね?俺のクラスのクラス委員の…えっと…その…イクエちゃんもヤバい人なのかな?」


―――え!?待ちなさい!…わ、私は…イクエちゃんでは…ありません!…アマ…―――


「だってアマテラスって人、イクエちゃんだって聞いたよ?俺…イクエちゃんは普通の人だと思ってた…」


 俺は特になんの考えもなしに言ったが…


―――イクエちゃんとアマテラスは普通の人です!わた、私とは…関係ありません!…私は好色愛人【全身性感】アナテラス…貴方の愛人です!さぁ犯しなさい!ネタキュンの肉棒は私のパワー…下痢便はエナジーシャワーよ!――


 何て、酷い台詞だ…しかもイクエちゃんなのは間違いないなコレ。マジかぁ…イクエちゃん…マジかぁ…後、この流れ、タツじゃない人と同じだな…


 イクエちゃんまでもか…結構、ここ最近で一番ショックだな。やっぱり想定外が一番クるな…

 タツがラブホから出たとかアイカが壊れてメンヘラになったとか…まぁそうなるかもな…程度には想像出来たけど…イクエちゃんはショックだわぁ…



 イクエちゃん、スゲェ相談にのってくれたもんなぁ。本当に感謝してるんだよ…

 とりあえずクラス委員になればクラスと関われるかと思って一年の一学期だけやったんだ、クラス委員。

 その時期はタツもまだ大人しく、俺がタツ担当とか意味不明な役職に就く前だな。一緒にクラス委員やったんだよなぁ。

 そん時にイクエちゃんに相談したんだよな。友達の作り方が分からないって。


『友達ほしいの?じゃあ私が最初の友達だね』


『根多君?ちゃんと授業に出て、学校行事に参加して、皆で思い出を作るの。一緒に頑張った同じ思い出を持つ学友、それが友達だよ』


『そうね…相手の事を知ろうとする事も大事よ?一方的に友達!なんて関係は友情はないと思う。私は根多君から信頼を感じるから、私も根多君を信頼してるわ、お互いを信じられる、異性なんて関係無い、それって親友じゃないの?』


 思い出して見るとヤバいな、アイカがいなくて、もしくはアイカ寝取られてタツがいなかったら完全にヒロインポジションじゃん。並行世界なら告ってたな。

 でも、現実世界のヒロインめっちゃ死んでんじゃん、メッチャ高速でBANZAIしながら腰振っていんじゃん…聞こえるんだよなぁマスクの効果か知らんけど遠くの方みたいな感じで「ネタキュキュキュキュ♥イキュキュキュキュ♥」みたいな声…


―――待って!感謝とか…そんな…そ、相思相愛…だったの?…イクエのこの気持ち…愛…クゥ…藤原悪魔さえ…いなければ…私とネタキュンは…許せない…何とかして救わねば…ネタキュンを正気に…―――


 うお!?心まで読み始めた!?どういう事だ?


「でも、イクエちゃんじゃないんでしょ?」


―――こうなったら…論より…証拠ね…お願い…腰を振っている私のお尻の穴に指を入れて…股の生地は摩擦で破れてるから…でも…私は今…【全能感応】の力で全力で腰を振っているから穴以外に当たると指の骨が砕けるわ…ゆっくり精確に…深く…深く奥へ…それで…今の私が見えるようになるわ…―――


「いや、見れなくて良いです…おやすみなさい」

 何処の馬鹿が夜中にケツの穴でイライラ棒するんだ…馬鹿か。とりあえず、おやすみなさい。


―――待って!私の話を聞いて!助けて!早くしないと悪魔が…あ!?悪魔…―――


 何だよ!三流ホラーの終わり方みたいなことしやがって!気になるじゃん…と思ったらタツが立ってた。何かプルプルしてるわ…勘違いしてんだろうな…


「ヒロ、コレはどういう事だ?オレというものがいながら?アイカのみならず?」


「タツ、勘違いだよ、勘違い。何もない。帰れ」


 シッシッと手を振る。寝る前にタツ登場とかマジ勘弁してくれよ…

 今日の格好は何か通販の全身着圧タイツみたいなのにスクール水着にゴム長靴、肘までの手術用手袋…とうとう対魔忍でも何でも無くなったな…まぁ現代の対魔忍はアプリで老若男女楽しめるらしいからな、主人公も対魔忍になりたくないらしいしな、すぐサービス終了しそうだけどタツみたいなアヘ顔一本でやってる馬鹿は名乗らない方が無難か…

 とにかく狂った対コシフラス海女の出来損ないみたいなタツが、一心不乱に腰を振っているイクエちゃんに近付く…


―――ネタキュン!助けて!ネタキュンを助ける筈が!…悪魔の罠に…!このままでは…また悪魔に人格ゼリーを放出される!…今度こそ精神が崩壊してしまう!…助けて!…―――


「タツ、何かよくわからないけどイクエちゃん、放っといて欲しいらしいぞ」


―――違うっ!イクエちゃんじゃない!駄目だっ!ネタキュンは魅入られた!…私が力無いばかりに…ネタキュン…ごめんなさい…―――


 何か勝手に謝り始めたが…頭のおかしい人達はこう…全部自分に都合よく話を進めるよなあ…明日になったら何もかも終わっているだろう…おやすみなさい。


「ヒロ、それ本当?さり気なく眼鏡じゃなくて名前呼びしただろ?浮気してない?オレの目を見ろ。オレの目を見ながら言ってみろ」


「いや、見ない。そんな北斗の三男みたいな、そういうのはいい。もう寝るから。本当に眠いから、おやすみなさい」


「ヒロ?ちょっと!?おーい?ヒロ?」


 俺は寝たふりをした。だってそうだろう。馬鹿らしいったらありゃしない。聞こえてくる馬鹿達の何か…嫌だなぁ…日常はどこへ行ったのか…


「眼鏡、貴様のせいで何か変な感じになったぞ?………オイ、無視してヒロの机で自家発電を続けるとはいい度胸だな…最近編み出したネコのクソを入れたポリバケツを頭から被せるネコゲッソヨ(日本語訳・ネコです)の刑に処す。外に行くぞ」


―――フゥッグッハァハァ…想像しただけで本体と精神の損失が計り知れない…でも負けない…ネタキュン!…必ず助けるから!耐えてみせる…夏休み中に貴方を救うから…待ってて―――


「ヒロ、また明日!おやすみ〜…あ~ぁ、ヒロと遊びたかったのに…この眼鏡め、スライム浣腸も追加してやる」


 タツがイクエちゃんを持ち上げると、まるでクマに咥えられた鮭の様に腰を振りながら暴れ回るイクエちゃん。

 そのまま外に出ていった。


―――ハァハァ…私は…これから先…ネタキュンの為だけに…戦うからヒギィッ!?♥何してる!?クサッ!見えない!匂いで精神が!覚醒して本体に戻る!?イヤァ!尻に何を!?本体が!本体が壊れる!ネタキュン!愛してるっ!ウギャァ!♥今戻ったらわらひ壊れッヒギャアアアアァァァッッッッ♥♥♥♥――――


 その後、頭の中の声は聞こえなくなったが…まさかイクエちゃんの本体とやらに起きていた事を強制的に夢で見せられるとは思わなかった。


 そしてこの時、まさか夏休み中ほぼ毎日来るとは思わなかった。


 起きたら俺は病院とかに入ってる可能性もあるなぁ…あぁ怖い怖い…


 まぁ…ちなみに腰を振ってた時のイクエちゃんの妄想は…一言で言うと触手ものエロ同人?しかも俺は触手側…最悪の夢だよ…


 








※寄り道をしないと本編書けないクソとシオアベシを許して下さい。今後は短い文章で8月のストーリー無視の日常です。

始めての人は「NTR耐久狂の宴〜子供の時から両想いの幼馴染がNTRれた時に俺は目覚めたが、もう一人の元ヤン幼馴染が必死に止めてくる…が、もう遅い(笑)」を見ると幸せになれるかも知れない。

 







 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る