中1

オッキナワン島のウエノヤマ中学に入学した。

この中学には、あやめっちママも通っていたらしい。


マミリンっていう女の子と仲良くなった。

中学の帰り道もいっしょの方向なので、毎日いっしょに帰っている。


学校でもいつもマミリンといっしょに過ごしている。


今日は放課後ひとりで陸上部のほうに行ってみた。

陸上の先生に

「陸上部に入りたいんですけど」

って言ってみた。

先生は

「ミクっちは、走り幅跳びやな!」

ってまた言った。

「なんでなん?なんで何も言ってないのに、いつも走り幅跳びなん?」

って思ったけど、その日から砂場に向かって走って、ダァーッて飛びはじめた。

何回か飛んでみて、そのあとメジャーで距離を測ってみた。

4メートル70やった。

やっぱり、ちょっとづつ、のびてるな~。


中学生になって、放課後ひとりで毎日、砂場に向かって走って飛んでても、なんだかイマイチ青春してない気になってきた。

小学生くらいの頃なら、そんなに気にもならなかったし、むしろ、ひとりで砂場に向かって飛んでてカッコ良いって思ってた。

でも、中学生になると、ちょっとは青春を考えるようになるのか、ひとりで飛んでるより、誰かと飛んでて青春やなあ~って思うようになった。


だから、とりあえず、マミリンを走り幅跳びに誘ってみた。

「今、走り幅跳びやってるの、わたしひとりだけなんやけど、マミリンもいっしょに飛んでくれへん?」

って聞いてみた。

「えーっ?走り幅跳びーっ?どうしようかなあーっ...」

って、しばらく考えていたけど

「ええよっ!うちも走り幅跳びやるわっ!」

って言ってくれた。

「やったあああ!嬉しいーっ!」

それから2人で飛ぶようになった。


たしかに5メートルは、ひとりで飛ぶのはむずかしい気もしていた。

誰かといっしょに飛んでて、5メートルを超えられるのかなあ~って思っていた。

だから、マミリンといっしょに飛ぶことできるようになって、めっちゃ嬉しい。


マミリンもかなり走り幅跳び上手い。

いきなり4メートル80飛んだ。

「えーっ?いきなりで4メートル80はスゴいよーっ!」



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