『ねえ、この仕事だるくない』

やめたそうに七瀬は呟く。

私たちの今日の仕事は飼い主さんのもとから消えた猫を見つけること。

首輪を付けた猫を最初に見つけたのは、七瀬だった。

彼女は爪を立てる猫に驚いたが、すぐケージの中に入れて飼い主の元へと送り届けた。

飼い主はありがとうございましたと言った。

僕たちは何でも屋。

でも、一般市民は知らない。

僕らが正義を壊す悪の味方とは。

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