六百十四話 新年最初の薬草採取です
仕事以外でも王城に行く事が多くなったけど、今日は新年一発目の冒険者活動をします。
ルーカスお兄様とアイビー様は学園なので、ルーシーお姉様とエレノアが薬草採取に参加します。とティナおばあさまが参加します。
更には、久々にメアリも参加します。
ルシアさんとククリさんは、結婚式の準備でお休みです。
ジンさんとレイナさんにカミラさんは参加するけど、お母さん初心者のアレクサさんの面倒をみるためにルリアンさんとナンシーさんはお休みです。
護衛の為に近衛兵もいるし、ポニさん達もいるから戦力もバッチリです。
「ギルドに行くよ」
「「「おー!」」」
ミカエルが元気よく声を上げて、皆で冒険者ギルドに向かいます。
街の人も、僕たちの事を微笑ましく見ていました。
「あっ、おばちゃんだ」
「あら、リズちゃんじゃない。ルーシーちゃんもエレノアちゃんも、妹が生まれたんだってね。おめでとう」
「「ありがとうございます」」
おばちゃんがルーシーお姉様とエレノアに話しかけていたけど、エリちゃんが生まれた事は国中に広まっています。
勿論辺境伯領にも伝わっているので、おばちゃんに限らず多くの冒険者がルーシーお姉様とエレノアにおめでとうって言っています。
「ミカエル、赤ん坊は見たか?」
「見たよ、ちっちゃかった!」
「可愛かった!」
「そうかそうか、そりゃ赤ん坊は可愛いよな」
「「「「うん!」」」」
既にメイちゃんとリラちゃんも、エリちゃんと面会しています。
相変わらずジンさんバリアは健在だけど、辺境伯領の冒険者なら全然大丈夫そうですね。
新年って事もあるので、またまた新しい冒険者と一緒に森に行きます。
「エレノア様、妹の誕生おめでとうございます」
「新しい王女の誕生ですね」
「ありがとうございます」
たまたまこの前魔獣化したゴブリンキングと戦った時にいたお姉さんとも一緒で、エレノアと仲良くお喋りしています。
今日は男性四人組のグループで、いきなり王女って話が出てきてビックリしています。
後で、色々と教えてあげないとね。
「「「グルルルル」」」
「あっ、ウルフだ!」
森に着くと、お腹を空かせたウルフと遭遇しました。
辺境伯領は温かいけど、冬は獲物が減るもんね。
「今日はルーシーとエレノアでやってみましょうか?」
「ミカエルとブリットは、合体魔法の練習ね」
「「「「はい」」」」
ティナおばあさまとカミラさんからの方針で、ルーシーお姉様とエレノアが前に出ました。
更にミカエルとブリットも、魔力を溜め始めます。
「「「頑張れー!」」」
「「「ヒヒーン」」」
皆で、前に出ている面々を応援しています。
先に、ルーシーお姉様がキラリとレイピアを抜きました。
しゅっ、ざく!
「「「おおー」」」
ルーシーお姉様は、身体能力強化をかけて一瞬にしてウルフに近づいて急所を突き刺しました。
皆が感嘆の声を上げている中、今度はエレノアが魔法を放ちます。
シュイーン、パキパキ、パキン!
「「「おおー!」」」
エレノアは、上手にウルフの頭部のみを凍結させました。
ゴブリンキングの時にも思ったけど、本当にエレノアは魔法が上達したね。
「「いっくよー!」」
シュイーン、ズドーーーン!
「「「あっ……」」」
うーん、ミカエルとブリットが放った合体魔法は、威力が強すぎてウルフが跡形もなく消し飛んじゃった。
もう少し魔力のコントロールが必要ですね。
ミカエルとブリットも、思わずしょぼーんってなっちゃったよ。
まあ、周辺に人がいない事も確認しているし合体魔法も上空に抜けていったから大丈夫でしょう。
「ほらほら、新人は血抜きの練習だよ」
「「「「は、はい……」」」」
強力な魔法の一撃に、新人冒険者は思わず惚けてしまっていました。
この後新人冒険者は、おばちゃんに怒られずに血抜きが出来るかな?
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