四百九十八話 皆で勉強をしましょう
冒険者ギルドで依頼完了の手続きをした後、僕達はギルドの食堂で昼食を食べる事にしました。
ぱくぱくぱく。
ぱくぱくぱく。
「うーん、お肉がとってもジューシーで美味しいよ!」
「私、ギルドの食事がとても美味しくて気に入っちゃった」
「そうかい、そうかい」
なんだろう、ルシアさんを見ているともう一人のリズを見ている様な気がする。
今も、二人揃ってステーキ定食を美味しそうに食べているよ。
食堂のおばちゃんも、美味しそうにお肉を食べる二人を見てニコニコとしています。
でもリズはここぞっていう所は間違えないし、そこはルシアさんと違う所だね。
「ククリさんは、ギルドの食事は大丈夫ですか?」
「はい、とても美味しいですよ。特にこのソースが絶品ですね」
「バザール子爵領名産のソースですから。どんな料理にも合いますよ」
ククリさんも絶賛しているけど、食堂の料理にはお隣のバザール子爵領の特製ソースが使われています。
食堂のおじちゃんの料理の腕とも合わさって、とっても良い味を引き出しています。
領主のハンナさんが辺境伯領にソースを融通してくれているので、辺境伯領のギルドの料理の美味しさは折り紙つきです。
それこそ、ジンさんとアレクサさんの結婚式で集まった各国の招待客もとても美味しいと言っていた程です。
「さて。私達は屋敷に帰るけど、ルシアとククリは午後はどうするの?」
「今日は色々買い物をしますよ」
「生活に必要なものを買いそろえる予定です」
「そう。じゃあ、気を付けてね」
ルシアさんとククリさんは買い物があるので、僕達とはここでお別れです。
さてさて、僕達は冒険者ギルドから屋敷に帰ります。
「「「ただいま」」」
「「おかーりー」」
屋敷に帰ると、ミカエル達が全力で迎えにきてくれました。
とたとたと走ってきて、リズ達に抱きついてきます。
「アレク君、お帰りなさい」
「ジュリさんただいま。メイちゃんとリラちゃんは赤ちゃんの所ですか?」
「はい、今日もずっと面倒を見ていますよ」
ジュリさんが僕達の事を出迎えてくれたけど、メイちゃんとリラちゃんは弟の所にいっているんだ。
二人とも、産まれたばかりの弟が可愛くて仕方ない様ですね。
「じゃあ、午後は勉強の時間だよ」
「「「えー」」」
いやいや、リズにサンディにイヨよ。
午後は勉強をしましょうってなっていたでしょうが。
この分だと、赤ちゃんの所に行きたくてしょうがないようだなあ。
「じゃあ、宿題を終えた人から赤ちゃんの所に行きましょう」
「「「はーい」」」
ケンちゃんとレオンちゃんをだしに使ってしまったけど、リズ達が赤ちゃんの所に行きたいのをコントールする為には仕方がない。
という事で、皆で応接室に移動して勉強してから赤ちゃんとのふれあいを楽しみました。
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