(三)-5

「でもさあ、これ以上にインパクトのあるものは他にあるか? これならバラバラになって舞台を汚すこともないし、重量あるからインパクトも出るし。俺、やるなら、これしかないと思う」

 古山の言葉に、萩野と大岸は思わず顔を見合わせた。

「大丈夫。俺が受けるから。もともと、ドリフみたいなコントをやりたいって言い出したのは俺なんだし。さすがにブロックを頭に受けると怪我しそうだから、やっくんとシモンにはやらせられないし」

「本気なのか?」

 萩野が古山の顔をまっすぐ見て言った。

「ああ。本気だ」

 古山は力強く頷いた。


(続く)

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