(三)-3

 コンクリートブロックは、古山が学校に来る途中のアパートの近くにあった空き地で拾ってきたという。割れて半分だけになっているので、サイズも重量も半分にはなっているものの、重いことにかわりはなかった。

 植木鉢は萩野がどこからか勝手に持ってきたという。植物は植わってはおらず、土が入っているだけだけの茶色の焼き物の植木鉢であった。コンクリートブロックよりは軽いが、土も入っているので、それなりの重量だった。

 そして三人は頭を付き合わせて、どれがいいか頭を絞った。


(続く)

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