第17話 焼きたい男


人間を焼き殺すことが夢だった。



ホラー映画で見たのがそのきっかけで、



死のダンスを誰かに踊らせてみたかった。



ただ、僕は常識人だから、



代わりにリアルに作った人形を焼いている。



それでもどうにも我慢できなくなり、



最も焼きたい人間で想いを晴らすことにした。











まず用意したのは、大きな姿見すがたみである。


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