第14話 銭湯の怪異


妖怪の銭湯絵で知られる銭湯に行った。



かつては怪異と縁のある場所だったという。



時間が遅かったせいか、大きな湯船を独り占めできた。



広々としていて、とても気持ちがいい。



調子に乗って泳いでいると、



いきなり、誰かに足を引っ張られた。











もがいた弾みで触れた、そいつの手には確かに水かきがあった。


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