第6話 潔癖症の告白
潔癖症には、とかく生きづらい世の中だ。
普通なら取るに足らぬ些細なことが、僕にとっては命に関わる重大事となる。
例えば、風呂上がりの二の腕を、薄汚い手で触れられた、と考えてみてくれ。
決して大袈裟ではなく、殺意をおぼえる。
正気を取り戻した時は、やっぱり、返り血で全身ぐっしょりだったよ。
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