第15話 謎

その後、私は両親を呼び、咲璃を止めてもらった。


しばらくして、咲璃になぜそんなことをしたのか尋ねた。


すると、気になる答えが返ってきたのだ。


「だって、茉理が□□□に見た目も似ててしゃべり方も似てて…何であいつがこんなところに…消したと思ったのに…なんで…」


そういう咲璃は、明らかにいつもの咲璃とは違った。


そんな話が終わった後、私はすぐに自分の部屋に駆け込み、考えた。


(えっ…消したって誰を?もしかしてそれがぼそっと言っていた所?でも声が小さくて聞こえなかった…何だろう。)


だが、咲璃はまだ8歳なのだ。人を消すなどということができるとは考え難い。


結局、その日は答えは出ないままだった。


次の日も、また次の日も考えた。


それでも答えは出ない。


この時、私は思った。


これは明らかに、今の私が答えにたどり着くことは不可能だ、と。




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