第16話 リュウ(1)
「今日は久しぶりに5階層に行ってみるか」
「そうね」
あのボス戦以降一度も五階層には立ち寄ってなかったものの、昨日ミカエレギルドが五階層のボスを倒したということを聞いたので久しぶりに行ってみることにした。
「今回はボスはいないはずだけれど一応準備していきましょう。」
「そうだな」
念には念をいれるのは大事なことだ。
「久しぶりに来たけどあんまり変わってないな。」
結局なぜボスが復活していたのかは分からなかった。
「それはそうよ。そんなにすぐダンジョンは変わったりしないわ。」
ただ今回は以前よりも魔力と力が増しているのもあり、簡単に突破できた。
「そのままいけるとこまで行きましょう」
「そうしよう。いける階層を増やしておきたいし。」
6階層、7階層まで一気に駆け下りていった。途中、トカゲ型のモンスターのリザードに不意を突かれたりしたものの火力で押し切って倒すことが出来た。
「ここまで来るともう出稼ぎに来ている人はいないわね。」
「まあ、ここまで来る必要は貴重な素材以外でないからな」
出稼ぎに来ている人達は大体いても4階層までだ。1階層、2階層はそういう人も多いためかダンジョン内なのに賑やかなことが多い。
話しているうちに俺たちは8階層の階段の前までたどり着いた。
「あそこ、ラピッドが大量にいるな。ここまでにして気づかれないように引き返すか?」
ラピット。ウサギ型のモンスターで攻略者を見つけると群れで襲ってくる。近距離の攻撃しかないととてもやっかいな相手なのだが。
「大丈夫よ、私に任せて」
「大気に満ちる空気よ、凍てつく槍で敵を貫け。」
「フロストスピア!」
俺が最初に見たときの5倍くらいの大きさで氷の槍が飛んでいった。
そしてラピットの群れを壊滅させてしまった。
「ええ、、、、」
十分範囲魔法ではないだろうか、、これは、、、。
「さあ、これで8階層にいけるわね!」
心なしかマリンが喜んでいるのは気のせいだろうか、、。
そうして八階層にはいっていくのだった。
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