第42話ヒゲそり

2008-10-28 11:52:41


 女二人の姉妹で育って、夫を手伝うこともなかったので、男性のヒゲそりって、気にしたこともありませんでした。

 男性のヒゲって毎日剃らないと、バリバリに伸びてしまうものなんですね。


 少し前までなら父は、道具さえ揃えてあげれば、自分で洗面台の前に立ってひげ剃りもできたのですけれど、最近では、長い間立っていられないことと、目の状態が悪いために、ヒゲを剃れずに伸びすぎてしまいました。


 一センチくらい、長くなってしまったため、今日はお天気も温かくて気持ちがいいから、ひげ剃りをしようということになりました。


 ヒゲが長いと電気カミソリも使えないらしいです。そこで、コンビニで、ヒゲそり用カミソリを買って来て、食卓の上に鏡を置いて準備。

 シェービングフォームに、洗面器と、熱く絞ったタオル等々。


 ある程度までは、父が自分でできましたけれど、うまく見えない部分は私が……

いやぁ、難しいです。喉仏のあたりなどは特に傷つけるのではないかと、怖くてビクビクものでした。


でもまあ、私が上手く剃れないと騒いだり、母が、代わってみろとカミソリを取り上げたり、父が痛いと笑ったりして、結構楽しいイベントになったかもしれません。


 仕上がりは、ちょっとマダラにも見えるのですが……父は我慢してくれたようで、サッパリしたと喜んでくれました。


これからは、伸びすぎないように、朝食の後は、ヒゲ剃りタイムにしよう

ということにしました。

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