第18話 夜の団らんと就寝前 その2

 入浴を済ませた結花は、自分の場所と成るソファーに腰を下ろす。

 結花の姿はパジャマ姿で有る。

 僕の姿もパジャマ姿だ。


「あ~~、良いお湯だった……///」

「ふぅ……今日も、あと少しだね。陽向!」


 結花は笑みを零しながら僕に言う。

 僕も、笑顔で結花に言う。


「日曜日は、あっと言う間に終わってしまうね!」

「お母さん!!」


「そうね……楽しい時間はあっと言う間だわ!♪」


「……中間テストは来週からだよね。陽向?」

「勉強の方は大丈夫?」

「陽向のことだから、大丈夫だと思うけど……」


 結花は和やかな表情で言った後。尋ねる表情に変わって僕に聞いて来る。

 来週の三連休明けから、僕の中学校では二学期の中間テストが始まる。


「……うん。大丈夫だよ!」

「お母さん……!」


(そうだったな…。来週の連休明けからテストだな!///)

(最近……前世の知力も限界が見え始めたし、そろそろ真面な勉強を始めないとな…)


 僕は結花に穏やかな表情で返事をしながら、同時に心の中で思う。

 僕は結花に返事をしたのち。僕の座っている場所から、結花の座っている横に移動して、僕は甘えた表情で結花に言い始める。


「ねぇ……お母さん!///」

「甘えて良い…!///」


「えっ……今日は少し早くない?///」

「陽向……」


 結花は怪訝な表情で、僕に聞いて来る。

 結花の言う通り。僕の行動は何時もの時間より早い。


 僕が結花に甘えるのパターンは二通り有って、今日の午後に行ったように、結花へ強く愛情を求めるパターンと、僕の就寝前に行う、結花に優しい愛情を求めるパターンが有る。


 強く愛情を求めるパターン時は、結花を抱きしめたり、結花へ性的刺激を試みるが、優しい愛情を求めるパターンの時は、普通の親子がじゃれ合う感じで有る。

 親子のじゃれ合いで有るから、キスをしたり強要はしない。


 結花の体に僕の体を預けたり、結花のひざの上に僕が乗ったりと軽めスキンシップだ!?

 僕は困った微笑み表情で、結花の問いに答える。


「……うん///」

「今晩は少し、テスト勉強をしたいなと感じて…!///」


「あら…!?」

「珍しい事を言うね。陽向!」

「今までは本当の直前にしか、陽向はテスト勉強なんてしなかったのに…」


 結花は、少し驚きながら僕に言う。

 結花が驚くのも、僕は理解出来てしまう。


 僕は前世の知力・知識のお陰で、今まで勉強らしいことはして来なかった。

 小学生時代何か、勉強など一切しなくても余裕で成績上位に入れた。

 宿題と言う勉強だけで、僕は十分の成績を取れた。


 だが、中学校生活も後半付近まで来ると、ボロが出ると言うか、流石に前世の知力では限界を感じ始める。


 現に、前世で苦手だった数学・英語に関しては、現世も厳しい戦いが続いている。

 数学・英語だけで言えば、優等生の部類には入れなく成っていた……


 結花は、自分の進路を好きに決められた関係上から、僕に進路のことを厳しくは言ってこない。

 これが孝太郎が生きていれば、僕にめちゃ指図をしてくるだろうが、孝太郎はとうの昔に僕が処分した……


 孝太郎が生きていた、本来の予定で有ったら、僕は小学五年生から塾通いが始まっているのだが、僕が孝太郎を処分したし、結花の心理状態が良くないことから、僕の塾通いは中止と成って、僕は自主勉強だけで現在の成績を出している。


「そんなわけで、今晩は少し勉強をしたいんだ!///」

「だから、お母さんでは無く、結花……お願い!///」


 僕が、結花に甘えてる時はお母さんで無く、結花で呼ぶ、

 結花はそれを注意するが、僕はお母さんに甘えるのでは無く、結花に甘えたいから結花で呼ぶ。

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