第26話 歓迎会と・・・
今日は急遽ケイトとニィナの歓迎会って事で、すき焼きを作っている
具材はシンプルに白菜と肉だけにした、ネギやしらたきは好き嫌いが別れるかなと思って今回は入れなかった
勿論酒も用意した、ビールとワインとチューハイだ
「おーい、飯できたぞー」
「おぉ?!今日も初めて見る料理だけどスゲェ良い匂いじゃん♪」
「今日のは濃いめの味付けだし独特の匂いもするから、もし口に合わなかったら言ってくれ他の料理出すからさ。それじゃあいただきます。」
「「「いただきます。」」」
「「「美味しいーーー!!」」」
どうやら口に合ったみたいだな、みんな旨そうにガツガツ食べてる
肉は沢山あるから急いで口いっぱいに詰め込んで食べなくていいんだが
「まさか薄く切った肉がこれほど美味しいとは、、、流石は主様です!」
「ふふん、ニィナはダンナの料理は初めてだから驚くのもしょうがないよ、あたしは
ダンナと知り合ってそこそこ経つから馴れたもんよ」
「知り合った時間こそ短いですが、奴隷紋で縛られているお陰で身体の奥底から主様との繋がりを感じます。奴隷にしか分からない感覚でしょうが。」
「「んぬぬぬぬぬぬぬ!!」」
ケイトとニィナ、よく分からん事で競い合って無駄に火花を散らさないで欲しい
「さあさあ2人とも、にらめっこして遊んでないで、今日は歓迎会だからな酒もたくさん用意したから遠慮なく飲んでくれ」
「さすがダンナ分かってるぅ~♪へぇ~酒も見たことないのがあるよ、これ売るだけでこの街1番の商人になれるんじゃないの?」
「今のところ酒を売るつもりは無いよ、まだ時期じゃないってとこかな」
「商売の事は分かんないけど儲かれば良いって訳でもなさそうだね」
「まあ、そんなところだな」
『コンコンコン』
「ん?誰か来たみたいだな、女将さんかな?はーい今開けますよー、、、『ガチャ』おまたせしました、、、ん?」
ドアを開けるとそこには、黒髪黒目の小柄な少女?がいた、年の頃は15~16歳?
見た目は元世界の日本人そっくりだ、冒険者だろうか?
腰にはなかなかな良さげな剣を差していて、服装はよく見ると高級っぽいし貴族に雇われてる護衛かな?
「えーと、どちら様でしょうか?」
「あっ、あの、わたくしサチコ・イセガミと申します。食事をしたいのですが、もう閉店時間でしょうか?」
あぁ~
たまにいるんだよな、ここを飲食店と間違える人
ここは元飲食店だし飯時に良い匂いをさせてたら間違うのも無理はないか
「すまんなここは飲食店じゃないんだよ、前は飲食店だったらしいんだけどさ」
「そうなのですか?これは大変失礼致しました。」
『きゅるるるる~』
どうやら腹が減ってるらしい、少女は顔を赤くして俯いてしまった
「ははは、飯食いに来たんだから腹は減ってるよな、ちょっと待ってな」
俺はいったん家に入ると収納からウィンナーサンドと、カスタードクリームとイチゴを挟んだフルーツサンドをバスケットに詰め込んでいく
ついでにスキルの「店」で瓶入りのリンゴジュースも購入して、おまけで追加して
外に待たせている少女にバスケットを持っていく
「おまたせー、口に合うかは分からんけどこれ持って行きなよ」
「え?!良いのですか?」
「たいした物じゃないから遠慮はいらない、それにこの時間だと飯は酒場でしか食えないから、君がひとりで酒場に行くのはお勧めしないよ」
「ありがとうございます!お代はいくらでしょうか?」
「お金は要らないんだけど、そうだな銀貨1枚でいいよ」
銀貨を貰いバスケットを少女に渡すと大事そうに抱えて走っていった、
サチコ・イセガミ、、、
また新たなテンプレか
家に戻るとカラになった鍋をケイトが悲しそうに見つめていた(笑)
俺はすき焼きのシメを、うどんにしようかご飯にしようか悩みながらもどっちかひとつじゃ足りないなと思い直し
急いでスキルの「店」でうどんとパックご飯を購入していく
こうして新たなテンプレの予感がしつつも、賑やかな1日の夜がふけていくのであった。
つづく。
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