8ターン目
8ターン目:「商店街・魂喰い」騎
【GM】
■ライダーによって魂喰いが行われました
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「ライダー、先程の戦闘について言いたいことがいくつもあります」
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「いいですか、我々は手の内のほとんどを晒したうえに多大なリソースを先の戦闘に費やしました。今後は私の」
【ライダー】
『現代ってのは良い時代だなあ。物も、ヒトも、掃いて捨てるほど溢れかえってやがる』
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「…ライダー?」
【ライダー】
『神父さんよ、あんたの言ってることもあながち間違いじゃねえ』
【ライダー】
『確かに俺達はほとんどすっからかんだ』
【ライダー】
『だがよ、あるじゃねえか。失っちまったあれこれを補充するために相応しいもんが、俺たちの周りにいくらでも、よ』
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「なっ!ライダー、まさか」
【ライダー】
取り出した銃を明後日の方向へ向け、銃口の向き先を見ることもなく引き金を引く。
【ライダー】
乾いた銃声が響く。
【ライダー】
銃弾は過たず通行人の頭部を撃ち抜いた。
【ライダー】
『よっ…と』
【ライダー】
恐慌に陥る群衆の声を背景に、糸の切れた操り人形のように倒れた被害者の首根っこを掴む。
【ライダー】
常人には彼が何をしているのかなどわからないだろう。その場で状況を理解できたのは、彼のマスターただひとり。
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「バカな、魂喰いを…!」
【ライダー】
『さあて派手にやろうじゃねえか。殺し、奪う!この俺の本領発揮だなあ!』
【ライダー】
立て続けにいくつもの銃声が響く。
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「ライダー!敵ですらない人々を殺めるなどいったいどういう了見で」
【ライダー】
『おいおいおい何言ってんだ、あんたはわかってるはずだぜ神父さんよ!』
【ライダー】
『あんたは昔の俺と同じだ、目的のためだったらいくらでも殺せるし踏み躙れる男だよ』
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「なっ」
【ライダー】
『善人の振りはよせよ、最後に自分が勝てばそれでいいんだろ、あんたはよ?』
【ライダー】
『自分の願いさえ叶えばそれでいいってのがあんたの本音さ。それで皆救われるんだから、ってな!』
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「それは…」
【ライダー】
『だから俺が代わりにやってやろうってんだよ』
【ライダー】
『俺はあんたの言う通りにしてるだけだぜ?勝つために全力を尽くしてる』
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「…」
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「…確かに、そうですね」
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「私としたことが取り乱してしまいました。こうなっては致し方ありません」
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「私にはあなたを止められなかった。そのお詫びとして、私の願いが叶った暁には哀れな犠牲者の方々も必ず救済しましょう」
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「今まで私が取りこぼしてきた人々と同じく」
【ガレアッツォ・ロッセリーニ(ライダー陣営)】
「かくなる上は、全ては我々の勝利のために」
【ライダー】
『…ククク』
【ライダー】
『それでこそ俺のマスターだよ』
【ライダー】
『ハハハハハ、アーッハッハッハ!』
【ライダー】
高笑いとともに再び銃声が響く。
【ライダー】
蹂躙と略奪の時間は、まだ終わらない。
【ライダー】
〆
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