おやすみの代わりに

ごめんなさい

急にあなた

呼び出したりして


今さら私

あなたに会いたいなんて


雨あがりの街

通り抜けていった

風が少し冷たかったの


お願い

何も聞かないで


どうしたのなんて

きっと私

また我儘になる


だからお願い

何も言わないで


あなたの声きけば

きっと私

涙とまらなくなる


だからお願い

おやすみの代わりに

優しいキスを


そしてあなたの腕の中

包んでほしい

そして息ができないほど

強く抱きしめて


心まで

震えてしまいそうな

冷たい夜


懐かしい

あなたの胸の温もりで

凍えた私

心まで暖めて


そして

おやすみの代わりに

髪を撫でて

昔みたいに


おやすみの代わりに

優しく微笑んで


そして何か言いかけた

私の口を

そっとふさいで

ほしい


そのまま優しいキスで

涙を拭いて

あの頃のように


おやすみの代わりに







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