第22話 気づいたらおっぱいが触りたいあの子
次の日から毎日――――だけじゃなくて、その日も朝昼晩で必ず魔力量のチェックをする日々が始まった。
それと暫く大きな魔法は禁止された。
と、まぁ大きな魔法は使う所もなく、畑も全部完成して植物が成長して実っていたり、水路の完成のおかげで、みんなが水を汲みやすくなったり、アクア様が楽しそうに町中を駆け巡ったりしているので、僕が魔法を使う場面は殆どない。
今の僕がやっているのは、ジェラルドさんにこれまで以上に剣術を習う事にしたのだ。
というのも、魔法ももちろんいいんだけど、魔力が切れた場合、魔法使いは無力になるから剣術を身に付けておいた方が良いみたいだ。
朝はジョギングから朝食を食べて、あとはずっと訓練。
素振りもするけど、どちらかというと走る事が多い。
これは僕が走る事が大好きだから沢山組み込んでくれたみたい。
お昼を食べたら、今度は瞑想を数十分して、軽く走る。
それが終わったら、いよいよ本番でジェラルドさんと模擬戦を繰り返す。
毎日手加減してもらわないと相手にもならないけど、意外と順調に成長しているとジェラルドさんは安心していいと言ってくれた。
少し早い夕飯を食べると、今度は爺との勉強の時間で、魔法や貴族の事だけでなく、国だったり、文化だったり、ありとあらゆる事を教わり続ける。
そんな日々は――――3か月を過ぎようとしていた。
◇
「セレナちゃん?」
「はひ!?」
一緒に勉強していたセレナちゃんが何やら顔が真っ赤に染まって驚く。
最近夜は一緒に夕飯を食べて爺との勉強を共に励んでいる。
今日は男女について教えてくれていた。
「ごほん。セレナ。とても大事な事だぞ」
「は、はい……すいません…………」
「えっと、男と女の違いだよね。なるほどなるほど……」
「キャンバル様もしっかり覚えてください。とても大切な事でございます」
「はいっ!」
勉強の時の爺はとても怖い。
それから男女について色々教えてくれた。
男にはあるモノが女にはなくて、女にはあるモノが男にはないらしい。
確かに、母さんもメイドさん達もセレナちゃんも――――おっぱいがある。
じーっと眺めていると、セレナちゃんが驚いたように「ど、どうかしましたか!?」と声を上げた。
う~ん。
「爺? 男はどうして胸がないの?」
「女性の胸は子供のためにあるのです」
「子供? あ~! 赤ちゃんのご飯か!」
昔読んだ本に動物は赤ちゃんにおっぱいを与えると書かれていたっけ。確か、人間も動物なはずだから、そういう事か。
「まぁ、中にはそれを快楽で使う人もいるようですが……」
快楽?
隣のセレナちゃんがますます赤く染まっていく。
う~ん。
「キャンバル様?」
「う~ん」
「そ、そんなに見ないで……くださ……い…………」
う~ん。
えいっ。
「ひっ!?」「キャンバル様!?」
「わ~い! おっぱい触っちゃった~!」
何だか困ってそうなセレナちゃんを見ていたら触ってみたくなって触ってみる。
「…………キャンバル様。女性の胸を勝手に触ってはいけません。責任を持たないといけませんぞ?」
「え? 責任?」
「はい。女性の胸を触るという事は、ご自身の
「う~ん」
セレナちゃんがずっと困ってそうな表情をしていたのは、この理由なのかな?
「そもそもさ! 僕の女って何?」
「ごほん。それは――――お嫁さんに貰う事です」
「お嫁さん?」
「ええ。将来夫婦になるという約束をして、お父様に許可を頂いて晴れて妻に迎えるのでございます」
「それって大事なの?」
「もちろんでございます。夫婦になる事によって、子孫を残すことも出来ますし、二人はこの先も夫婦として愛を誓うのです。ですので好きでもない人の胸を触るのは感心なりません」
「え~でも僕はセレナちゃん大好きだよ?」
「ええええ!?」
「ごほん。それは素晴らしい。ですが胸を勝手に触られてはセレナも驚いてしまいます。好きなら尚更の事、勝手に触ってはいけませんぞ?」
「分かった~セレナちゃん。触ってもいい?」
「ええええ!?」
どうしてかセレナちゃんを見ていると、こう触ってみたくなっちゃうのよね。
――【お願い】――
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