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    空のひれへの応援コメント

    冒頭の美しい情景、桜の描写……桃色天蓋、姉とままごと……ほのぼのとした日常を思わせる冒頭部。
    しかし、男が戦争に行った穴埋めに作業場へ……
    春の桜が、一瞬で『滅私奉國』の意味に塗り替えられる───
    この心の掴み様が……不謹慎ながら朝吹さんの真骨頂であり快感ですらあり、たまりませんでした✨️

    烈しき時を生き、長く生きた彼女の生はそれでも何かを残した
    そう思わずにはいられません。

    橋を渡る描写、
    桜並木に蓮の花
    繁華街、ソーダ水……川原の蟹

    記憶を共にたどるのが、彼女との生を共に見つめる事になればと信じて
    なんとか涙をこらえ、わたり切りました

    もう、泣いてもいいですよね……?

    作者からの返信

    天川さん

    ありがとうございます。
    いつも天川さんの短編企画は大盛況なので、短いものを探して、エントリさせてもらいました。
    あの戦争ってすごく遠い出来事にみえるけれど、まだ百年も経ってないのですよね。街並みも、国民の精神性も、祭日の名称すら、がらっと変わってしまって、戦争に負けるということはそういうこと、本当に国を根底から変えてしまうことなのですよね……。
    もちろん軍国主義だった当時が最高に良かったなんて云うつもりはないのです。あれはあれでとんでもないですから。
    でも敗戦前後を比べると、もう二度とあんな日本はないんだなと、寂しい気持ちにもなります。
    古い映像なんかを見ていると、母親がみんな着物姿ですよね。
    近頃の猛暑ではとても不可能でしょうが、アスファルトで地面に蓋をする前なら、あと2、3度は涼しかったでしょうし、都会であっても高い建物がなく、木造建築なので、風が町を吹き抜けて。その分、冬は寒いともいえますが。

    東京でも蛍が飛び交って狐やたぬきが歩いていたなんて、信じられませんよね。

    そんなあれやこれやで、わたしは戦争は大っ嫌いですが、戦前の日本は好きなのです。
    心のこもった熱いレビューもありがとうございました。

  • 空のひれへの応援コメント

    冒頭から引き込まれました。何より素晴らしいのはこの表現力の豊かさですね。ぐいぐいと思わず読み進めさせていただきました。この緻密な文体がたまりません。良かったです。

    作者からの返信

    間川レイさん

    企画にお邪魔しております。趣旨違いにならないかどうかどきどきしましたが、読んで下さってありがとうございました。緻密な文体とのお言葉も嬉しかったです。

  • 空のひれへの応援コメント

    自主企画「明治大正昭和が舞台の作品」から参りました。

    図らずも同じテーマを扱った作品でしたので気になって読みましたが、描写力がほんとうにすごい。臨場感や微細な心の動きまで克明で、圧巻でした。
    ほかの作品にもお邪魔させていただこうと思います。

    同じテーマの作品として拙作も読んで頂けますと、うれしく思います。

    作者からの返信

    有明榮さん

    そういえばその企画にエントリーしてたな~ということを今想い出しました。ほとんどの人が眼にもとめない暗い小作品を見つけて下さってありがとうございます。
    どんなに想像しても想像力の限界を突破するようなことではありますが、精一杯取り組んで書きました。
    そちら様の同じテーマの作品とは「Svegliare」であってますか? 読みにうかがいますね。
    訪問ありがとうございました。

  • 空のひれへの応援コメント

    お国言葉と橋でああエノラ・ゲイが落としてしまうのかと心臓がきゅうっとなりました。
    文章のうつくしさ人の関わりの清らかさに、よみすすみ、被爆四世の医師のささやきに
    涙ぐみました。
    最後はみんなが手を振って迎えてくれるようなあたたかさにも。

    作者からの返信

    ゆうつむぎさん
     お読みくださいましてありがとうございます。地味な作品ですが、時折ぽつぽつと眼にとめて下さる方がいて本当に嬉しいです。
     戦前の写真が美しくて、このまま残して欲しかったとつくづく溜息をつきたくなります。
     お国言葉はやや自信がなくて、当時はもっともっときつい方言だったような気もします。
     読んで下さってありがとうございました。

  • 空のひれへの応援コメント

    純文学の槍という企画から来ました。
    タイトルに惹かれて読みましたが胸がいっぱいで上手く言葉が出てきません。
    文章が綺麗で、美しいものも惨いものも情景が目に浮かぶようでした。
    空の青色が印象的です。読めて良かったと思いました。

    作者からの返信

     ふとんねこさん、こんにちは。
     近隣の小学校の全校生徒が600人なのです。その全員が死んだと想像しても愕きなのに、倍の1200人でも二千人でもない、六千人以上の勤労学生が夏の日の爆弾で亡くなったことに驚愕しました。
     想像してもとても想像が追い付かないことですが、私なりに真摯に作品の中に掬い上げたつもりです。
     お読み下さりありがとうございました。