48話:盛り上がれ体育祭!!

昼休みが終わり次の競技は応援ダンスだ。

今年は応援合戦とダンスが合わさったんだよね。

大声を出し続けるのは正直大変だったからダンスと合わさって本当によかったよ。


まぁ僕はダンスもダメダメなんだけどね…



『では続いての応援ダンスは2年3組デス!2年3組の曲は今若者に流行っているK-POPの曲デスね。私もこの曲大好きデス!2組の皆さんはどのように踊るのか楽しみデスね♪ハハハッ!』



………というかいつの間にか放送が怪力三人衆の内の一人に変わってたんだけど…癖強いね…


っと…曲が流れてきた。…この曲はだいぶ踊りやすい振り付けで初心者の僕でも踊れる曲なんだよね。家でも練習してきたし皆に見せれるレベルにはなってるはず!



『♫♫♫〜~~♫♫♫!!!』



えーっと…まずは…手拍子で…足をリズムに合わせて動かして……



―――――――――――――






『2年3組の皆さんダンスありがとうございまシタ!K-POPの明るいリズミカルな曲に可愛いダンスで見てて心臓がドッキドキになりましたヨ。素晴らしかったデスね。ブラボーブラボー!』


……やっぱり怪力三人衆の放送は癖強いね。というかなんか訛ってるけどこの人純日本人だよね…?



「ふぅ…まぁでもなんとか踊れたかな」



「おっ!るいダンス良かったぞ…!この前のダンスの練習の時は最初のダンスを先生に教えてもらってたのに。家で練習したのか?」


テントに戻っている途中に海が話しかけてきた。


「ふっふん!そうだよ。僕はもうダンスが踊れないヘタレじゃないんだよ。……僕はいつまでも成長し続けるからね☆」


「………中二病?」


「はぁ…っ!?ち、違うし!これはアニメのセリフであったから言っただけだから…!」


しかもこれ海が見ているアニメのセリフだからね………ってこのセリフ二期のセリフだから海まだ見てなかった…



「まぁ…俺はるいが中二病でも受け入れるぜ。男が誰しも通る道だからな!」


「だから違うって言ってるじゃん!!」



―――――――――――――



『続いての競技は3年生だけがやるムカデ競争デス!いや〜、ムカデ競争は全員の息が揃わないと転んだり遅くなってしまう難しい競技ですからネ。ムカデ競争専門家の津田さんはどう思いますカ?』


『ふむ…まぁ君が全て言った通りだよ』



………えーっと…それなら津田いらなくない?



「ムカデ競争専門家って何だよまじで…wというか説明を怪力三人衆が出来てるなら津田要らないしな」


「うん…本当にツッコミどころが多すぎるよ…」


「てか津田って放送委員じゃなかった気がするんだが」


「え…?」




『まぁこの私が解説を……って先生……ん?私が放送委員じゃないから放送はしちゃだめ?……別に環境美化委員が放送してもよくないですか。それに私はムカデ競争専門家ですよ……ちょっと先生…!!……先生…!!……………』



「津田連れて行かれたな…」


「うん…」


「結論最強はあのムキムキな巨体を持っている津田じゃなくて先生ってわけだな」



………怪力王津田も権力には逆らえなかったんだね。……というか一生徒だし。





『ということで気を取り直してムカデ競争の準備が出来ましたネ!得点配分は高いので重要な一戦デスヨ。では…よ〜い…始メ!!』


放送の合図でピストルが鳴り、3年生8クラス全員が息を揃えて校庭を進む…!


凄い…皆ちゃんと足揃ってる…あのスピードはちゃんと練習してなきゃ出せないスピードだね。

40人のムカデが8列もあると迫力が凄い…

足音もぞろぞろ大きいしね…



『お〜!2組速いですネ!!全員の息がしっかり揃っていて凄イ!!4組は頑張るんだヨ!転んでしまった遅れを取り戻すんだヨ!イケイケ4組!!…………って私情を挟んだ放送はダメ…?先生あんまり固いこと言わないでくださいヨ!それに私情なんて全然入ってませんシ』



……バリバリ私情挟んであったけどね…あっ…あの人も放送交代させられてる…というかなんで放送を三人衆に頼んだんだろう…



ムカデ競争も全チームが折り返しをしてもう残り半分もない…!



『全チームが折り返しに入りました。3年生の皆さんもう少しです!一位を目指して頑張ってください!』


……午前中の放送の人に戻ったね。




そして全チームが進んでいきゴールに迫ったのは3チームの3組、6組、5組…!


なんとか3組が3位以内になれそうだけど1位目指して頑張れ〜!!!!!




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