第137話 公爵との密談
幻の存在を気取られている可能性はあると考えていたが、まさか幻の位置まで理解しているとは・・・。大したものだよ、まったく。
さて、モスダン公爵が幻の存在に気付いたのは良いとして、彼は私と話がしたいようだ。
とは言え、彼は幻が突如自分の背後に現れた事は理解していても、それが何者なのかまでは理解できていない筈だ。まずは様子見だな。
そんな風に考えて少し、時間にして10秒足らず行動をしていなかったのだが、モスダン公爵はあまり待つつもりは無いらしい。
「そこにいる事は分かっている。我がモスダン家は、代々優れた察知能力を持った常時発動型の魔法を習得した状態で産まれてくる。狙いは何だ。儂の命か?」
なるほど、やはり魔法か。私の『隠蔽』の魔力を突破したのではなく、ただそこに何かいると言う事実だけを理解しているようだ。
突如自分の背後に正体不明の何かが現れたと言うのであれば、緊張するのも無理はないか。
私が幻を解除せずにモスダン公爵の傍に居座り続けさせているのは、彼の事が少々気になっているからだ。
彼自身、現在のこの国の騎士の扱いに対して不満である事は間違いないようだが、ヘシュトナー侯爵やフルベイン侯爵の計画には消極的に感じられたのだ。
彼は理解しているのかもしれないな。この国の騎士と言う役職における重要性というものを。だから現状不満に思いつつも、受け入れざるを得ない。
彼等の計画通り騎士達を私物化しようものならば、一気に国防手段が失われて他国に大きな隙を見せる事になる。
当然の話だが、ティゼム王国にも騎士以外の兵力はあるし、むしろ騎士の人数はティゼム王国の兵士の数に比べれば千分の一にすら満たない。それに、騎士でなくともこの国の兵士達は優秀だと複数の書物で確認している。
だが、それでも騎士が抜ければ大幅に戦力は落ちるし、仮に大規模な戦いを行った場合、多大な被害を被る事になってしまうだろう。それを避けるための騎士であり、騎士団なのだ。
この場に集まった貴族達の、国防の勢力を失う事態を招きかねない計画は、モスダン公爵には到底受け入れられるような物では無かったのだろう。
そこまで考えて、一つ疑問が湧いて来た。何故彼等を権力で押さえつけないのだろうか?あの六人の中ではモスダン公爵が最も地位の高い人物だったと言うのに、彼等の行動にはなるべく不干渉でいるような心持ちだったように思える。
やはり、気になった事は直接聞いてみるべきだな。上手く事が運べば、モスダン公爵はむしろ私にとって協力者になってくれるかもしれない。
幻の変装と透明化を解除して、モスダン公爵の傍まで移動しながら声を掛ける。
「例え生まれ持った力を利用したからとは言え、見事なものだね。私の存在に気付けたのは、称賛に値するよ。」
「っ!?!?き、貴公!まさかっ!?」
流石に、侵入していた相手がつい先程まで話題にしていた人物だとは思っていなかったようだな。それも彼が、では無いが散々罵倒した相手が現れたのだ。
普通の感性の持ち主なら、少なからず気まずい気分になる筈だ。
まぁ、そこで気まずくならないのが、ヘシュトナー侯爵やフルベイン侯爵のような尊大な貴族なのだろうが・・・。
どうやらモスダン公爵は少し違うらしい。軽く自己紹介をしておこうか。
「お察しの通り、世間知らずで野蛮人の
「ま、まさか・・・!本人に、全て筒抜けだったとはな・・・。そうとは知らずに儂等は自分達に都合の良い、下らぬ妄想をこの場で垂れ流していたという事か・・・。正しく、道化だな・・・。」
儂等、とモスダン公爵は言っていたが、私が聞いていた限りではモスダン公爵の発言は彼等の行き過ぎた言動を窘めたり注意を促す程度のものだ。彼自身は妄想と呼べるような言葉を口にしてはいない。
「公爵ともあろう者が、随分と卑屈じゃないか。貴方自身はその下らぬ妄想とやらを一言も口にしていなかった筈だけど?」
「あの場にいたのであれば、何の変りも無い・・・。」
「ふぅん?まぁ、いいさ。私がこうして貴方の前に姿を現したのは、いくつか聞きたい事があったからさ。望み通り、話をしようじゃないか?」
「聞きたい事だと・・・?フン、そうだな。貴公からは山ほどあってもおかしくないだろうな・・・。」
モスダン公爵からは何処かあきらめに似たような感情を読み取る事が出来る。
ここまでの私の態度から、私が素直にヘシュトナー侯爵に靡くとは思わないだろうからな。
おそらくだが、彼は私がこうして彼の前に現れた時点で、ヘシュトナー侯爵を筆頭にした騎士を私物化する計画が、失敗に終わると考えているんじゃないだろうか?
「私の存在に気付いていたのなら、あの場で他の連中にも侵入者がいると伝えても良かったんじゃないかな?」
「言ってどうなると言うのだ?儂が侵入者がいると奴等に伝えた場合、貴公はどうしていた?この場に突如として現れた時と同じように、忽然と消え失せていたのではないか?」
「それに関しては相手の出方次第かな?あの場で密会を止めて解散するようならその場から消えていたし、外に待機させている者達を呼び込んで攻撃しようものなら、手痛いしっぺ返しを受けさせようと思っていたよ。命令した者に対してね。」
「・・・そうなると分かっていたから、何も言わなかったのだ。」
なるほど。モスダン公爵は他の五人と違って向こう見ずな貴族と言うわけでは無いらしい。
「それじゃあ、次の質問。」
「待て。貴公が儂に聞きたい事があるように、儂も貴公に聞きたい事がある。質問は互いに一回ずつ、交互に行おうではないか。」
次の質問をしようとしたところでモスダン公爵から待ったが入った。
確かに。私だけ一方的に疑問をぶつける行為を会話と呼ぶには、少々首を傾げるものがある。先程は私が質問をしたのだ。今度はモスダン公爵が質問する番だな。
「良いね、そうしよう。可能な限り質問に答えようじゃないか。」
「では聞かせてくれ。貴公、本当に竜人か?」
なかなか確信をついて来る質問だな。まさか、ユージェンと同じく私がドラゴンであるという事に気付いたのだろうか?それとも、今彼と会話をしている存在が本人ではなく幻であると気付いたのか?どちらだろうね。
「貴公の気配は竜人としてはあまりにも希薄だ。儂の知る竜人の騎士は、もっと強烈な気配を醸し出していた。騎士の強さの問題ではない。ドラゴンの因子が儂にその気配を伝えてくるのだ。」
そっちか。まぁ、相手にしているのは幻だからな。ドラゴンの因子など、感じ取れる筈もない。というか、モスダン公爵は
まぁ、いいさ。だが、単純に幻だと伝えるのも、敵に情報を無条件で渡しているようで良い気分がしないな。ここは一つ、盛大に驚かせてやろう。
「後ろを見ると良いよ。答えが分かる。」
「後ろ?・・・っ!?!?なっ!?こっ、これはっ!?!?」
モスダン公爵が後ろを振り向いたタイミングでもう一体幻を彼の後ろに発生させたのだ。慌てて振り返って会話をしていた幻を見るが、当然そちらの幻も健在だ。
どちらの幻もモスダン公爵の視界に入る位置に配置する。これで彼の目の前には件の規格外の竜人が、自身の目の前に二人いると言う光景を目にする事になる。
その表情は目を見開き驚愕したままで、言葉を発する事が出来ずにいる。
「・・・っ!?な・・・っ!?こ・・・っ!?」
「これが答えさ。今目の前にいるのは、本物の私じゃないのさ。だが、先程手痛いしっぺ返しを受けさせると言ったように、しっかりと、そう・・・こんな感じで干渉する事も可能だよ。」
近くにあった椅子を複数、二体の幻でそれぞれ投げ合う。ジャグリングだ。
モスダン公爵からは距離を取っているから、投げた椅子が彼にぶつかる事は無いし、椅子を壊すつもりも無いから安心してくれ。本人はそれどころではないかもしれないが。
一分ほど芸を見せたら、元の位置に椅子を戻して増やした幻を消去する。
「とまぁ、こんな感じだよ。今話をしているコレだって、すぐにでも消す事が出来るし、再び現す事も出来るんだ。」
「儂等の動きは、全て把握済み、という事か・・・。貴公、何が望みだ・・・?何故この場に訪れた・・・?」
「公爵。質問は交互に一回ずつなのだろう?今度は私が質問する番だ。」
「っ!?う、うむ・・・。そうであったな・・・。」
正直、モスダン侯爵は先にその質問をすべきだと思うのだ。話がスムーズに進まない。回りくどい会話を続ける、貴族の悪癖だな。
では、私は聞きたい事を直球で聞かせてもらおう。私は貴族達と違って話を長引かせる気は無いのだ。
「モスダン公爵、逆に聞かせてもらう。貴方の真意は何だ?」
「話を聞いていたのではなかったのか?儂等は騎士達を自らの私兵にするための計画を立てている。」
「それはヘシュトナー侯爵とフルベイン侯爵の野望だろう?私には貴方がその計画に消極的に見えたのでね。貴方の本来の目的は別にあると思ったんだ。」
「・・・貴公に対して、隠し事は無駄、か・・・。」
うん。思った通りモスダン公爵は今回の計画の首謀者では無いようだ。むしろ、反対に彼等の行動を今まで抑えていたようにも思える。
が、それを聞くのはモスダン公爵の質問が終わってからだな。そもそも、まだ彼の答えを聞いていないし。
「儂の目的は・・・この国の不穏分子の排除にある。」
「へぇ?」
これはまた。随分と想像以上の答えが帰ってきたものだ。
てっきり私は、二人の侯爵が増長してモスダン公爵の力を上回りつつあったから、あの二人に良いようにさせていただけに思っていたのだが、立場的に言えば彼は此方の味方だったというわけだ。
「貴公には分からぬだろうがな、貴族とは、多くの命を預かる立場だ。そして、それは決して自分の都合で好き勝手に弄んで良い物では無い。」
相槌も打つ事なく、黙って話を聞く事にする。
長い話になるだろうからな。今日はベッドで寝る事が出来ないと考えて良いかもしれない。その埋め合わせは、近い内に二人の侯爵にしてもらうとしよう。
「だが、今に始まった事では無いが、貴族と言う生き物は強い自制心が無くては増長する。生まれた時より才能、財力、権力、従者を与えられ、他者よりも優れた存在だと嫌でも理解させられる。その結果どうなるか?」
その言い方では、大抵の場合は悪い方向に育つと言っているようなものだな。モスダン公爵はそれが人間だ、とでも言うつもりだろうか?
「多くの場合は、貴族とは貴族と言うだけで敬われ、称えられるものだと思い上がる。それは平民の感覚も変わらぬ。」
貴族が自分達を生まれながらに偉い存在だと思うように、平民もまた、貴族はそう言う生き物だと認識してしまっている、という事か。
「だが、そのような思想で貴族の責務など務まる筈が無い。数百、数千、数万を超える命を預かるという事は、容易い事では無いのだ。自分の事しか頭に無いような者に務まる物では、決して無い。そういった者の領地は、他人任せであったり、杜撰で悲惨な環境になっていたりもする。」
他人任せ、ね。先程生まれた時から従者を与えられると言っていたから、そういった者に領地の管理を丸投げしている、と言ったところか。
いい加減な管理をされるよりは、優秀な者に任せてしまった方が良いとは思うが、それではどちらが領地の長なのか分からなくなってしまうな。
それとも、そういった者の場合は象徴として神輿のように担がれていればいいとでも言うのだろうか?それはそれで領主としてどうかと思うな。
「他人任せにするのはまだ良い。任せた者が有能であれば領地は栄えずとも、問題無く現状維持は出来るだろうからな。だが、私腹を肥やすために圧政を強いる者は論外だ。一時の快楽のために領民を食い潰すなど、この国の害でしかない。」
ヘシュトナー侯爵の村が良い例だな。貧しい生活を強制されては村の発展など不可能だ。それは領地の収益の減少につながる事になる。
私腹を肥やすための圧政と言うのは、ゆっくりと自分の首を絞める行為と何ら変わりない。
そして領地の衰退は国の衰退だ。モスダン公爵の言う通り、そういった貴族は国にとっては害悪そのものなのだろう。
「嘆かわしい事に、騎士にならない代替わりした貴族達は、そういった輩が増加し続けているのだ。代替わりを続けるにあたって、貴族としての責務と矜持を見失い、ただ貴族であると言うだけで自分が偉大だと思い上がり、それを修正されないまま育ってきた者が増えてきた結果だ。」
つまり、国の害悪となる貴族は昔から存在していた、と。それが少しずつ、現代まで増え続けて、遂には騎士達を制圧しようとまで考えるほどになってしまった。と、そんなところか。
「無論、国や騎士達も何もしなかったわけでは無い。増長が行き過ぎ暴走を始めた貴族は、その悪行が晒され過激なまでに粛清されている。見せしめのためだ。だが、人間とは時の流れで過去の出来事を忘れてしまう生き物だ。長寿種の
どれだけ悲惨な目に遭っても過ちを繰り返す、という事だろうか?例え語り継いだとしても、新しく生まれてきた者達にとっては実際に体験した事では無いから、感覚が鈍るという事なのだろうか。
「そういった者達は過ちを繰り返す。だが、粛清されたと言う事実だけは耳に残っている。ならば何を思うか?自分ならばそんな失態を犯さない。自分ならばもっと上手くやれる、と思い上がるのだ。」
あー、そっちに考えが行ってしまうのか。
悪い意味で教訓にされてしまうわけだな。まさか、ドラゴン達は人間のそう言うところを見て人間全体を見下し、忌み嫌っているのだろうか?
いや、アッチはアッチでかなり傲慢な生き物らしいからな。大抵のドラゴンは、単純に自分達よりも弱い生物がこの星で大きな顔をしているのが気に食わない、というだけの事だろう。
余計な考えは終わりにして、話の続きに意識を集中させるとしよう。まぁ、ここまでの話でこの先どうなっていったか、大体予想はついたが。
「そうして自分が権力者として力を付けるまでは鳴りを潜め、代替わりをした後に徐々に本性をさらけ出していったのだ。その姿を見た子供が親を見習い、同じような振る舞いをして育ってゆく。その結果が、今のこの国の貴族達の現状だ。」
それは、そう遠くない将来、と言っても数十年から百年近く先の話になるだろうが、次第にこの国そのものの衰退に繋がってしまう。
例え人工採取場や"楽園"の恵みがあったとしても、人口の減少そのものは避けられない。
資源は豊富にあるのに人口は少ない。他国から見たら、さぞ美味そうな果実に見える事だろうな。
「分かるか?あの者達を放っておけば、この国は間違いなくそう遠くない未来に滅びを迎える。この国の安寧を保つためには、例えこの身、この家を投げ打ってでも成し遂げねばならぬ事があるのだ。」
つまりあれか。モスダン公爵はあの二人に騎士制圧の首謀者として担ぎ上げられた者であり、それを好機として捉え、自らの犠牲で持って増長した貴族達を一掃するつもりでいるのか。
この家を投げ打って、と言っていたが、仮にも公爵だ。彼に後継者はいないのだろうか?
いかんな。公爵に聞きたい事が増えている。だと言うのに、今度は公爵が訊ねる番だ。少々もどかしい。が、言った事は守らなければ。
「では、聞かせてくれ。貴公の目的は何だ?ただの戯れで儂の元まで来たわけではあるまい?」
モスダン公爵からしたら、私の行動は意味が分からないのは当然だからな。気になって仕方が無いのだろう。
モスダン公爵の先程の言葉に嘘は無い。貴族と言うのは自分の内心を表に出さない事に長けているようだが、ハッキリ言って私の前では意味がない。
ほんの僅かな魔力の波長で感情が読み取れてしまうし、人間では完全に魔力を隠蔽する事は出来ないからな。思考を読み取れるわけでは無いが、言葉の真偽ぐらいならば容易に判別が出来る。
ならば、簡潔に私がこの場に訪れた目的を放した後は、腹を割って話をしても良いだろう。
モスダン公爵は私達の味方だ。そして、この国にまだ必要な人間だと判断した。
「私の目的は情報収集だよ。先手を打たれないためのね。」
「情報収集?先手?どういう事だ・・・?」
「色々と厄介事が重なってしまってね。貴方なのだろう?騎士達に二人の侯爵を筆頭に、一部の貴族が良からぬ事を企んでいるという情報を流しているのは。」
「貴公、よもや既に騎士と接触していたのか・・・っ!?」
マックスからアイラ達に手を出そうとしている貴族の情報を放してもらった際、騎士でもマコトでもない匿名の人物から、定期的に情報が送られてきていると教えられたのだ。
話の内容から考えるに、送り主は間違いなくモスダン公爵だ。騎士達に情報を流して制圧しに来た貴族達を返り討ちにしようと言う算段だったのだろう。
「巡回騎士から願われたよ。アイラ=カークスとシャーリィ=カークスを気に掛けて欲しい、とね。まさか、それがヘシュトナー侯爵と繋がっているとは思っていなかったけどね。」
「貴公、ヘシュトナー卿を以前から・・・?」
「あの村の村長は、上手くヘシュトナー侯爵の使いを出し抜いてくれたみたいだね。私は読書が好きでね。イスティエスタに訪れてからというもの、人間達の知識や常識は今日まで漏れなく取り込み続けているんだ。あの村が出した依頼の異常さも、あの村に対する仕打ちの理不尽さも、当然理解しているとも。」
「こ、この短期間で、それを理解したと言うのか・・・っ!?」
「貴方達が自分で言っていた事だよ?私が規格外の存在だという事を。」
既にモスダン公爵が質問してばかりになっているが、私は気にしていない。承知の上だ。腹の探り合いは、私の中では既に終わっているのだ。
「ならば、貴公はヘシュトナー卿が干渉してくると予測したうえで我等の動向を探るために儂の屋敷に忍び込んだと言うのか・・・っ!?」
「そんなところだね。さて、モスダン公爵。そろそろ、私からも質問しても良いかな?質問と言うよりも提案だけどね。」
「っ!?う、うむ。約束を反故にした事は、謝罪しよう・・・。」
「良いよ。腹の探り合いは私の中ではもう終わっていたからね。」
「では、貴公は何を提案すると言うのだ?」
何、そこまでおかしな事じゃないさ。この国を思うと言うのなら、あんな連中のために命を投げ出さず、もう少し働いて欲しいと言うだけさ。
「モスダン公爵。私達と組まないかい?」
「私、達、だと・・・?貴公、単独で行動しているのではないのかっ!?」
「行動自体は単独だよ。だけど、私にも協力者がいるからね。貴方も知っているだろう?冒険者ギルドマスターのマコト=トードーとユージェンだよ。」
ようやく落ち着いて来たモスダン公爵の両目が、再び大きく見開かれた。
さて、マコトは起きているかな?起きていなければ事後報告となってしまうな。
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