家族のカタチ

祉士護福介

第1話 結婚から不妊治療(1)

今から少し僕の家族のお話をするので、聞いてくれるとうれしいです。


僕のパパとママは今から7年前の2015年5月に家族になったんだ。

パパが31歳の時で、ママは6個お姉さんなんだって。


2人が家族になって僕を家族にしようと一生懸命頑張ってくれていたんだ。

だけどなかなか僕がママのお腹に入れなかったんだ。

それで、不妊治療っていうのを始めた。最初は産婦人科に行ってたけど、お医者さんから専門的に診てもらえる病院を進められた。


2016年4月27日から病院に行くようになった。

お医者さんに診てもらって「ゴーナルエフ」っていうお注射を自分で何度かしていた。すごく痛そうだったけどそれでも僕が入るおうち(卵胞)が育たなかったんだ。


7月26日

パパから出てきた僕をママの中に入れる人工授精をした。

僕はママのお腹にくっつこうと一生懸命だったけど、くっつけずに滑り落ちてしまったんだ。

僕がお腹にくっつけなかったから、ママとパパはすごく悲しんでいた。

その姿を見て僕は


「次こそはくっついてやるんだ!」


と思った。


それから暫くはママも元気がなかったけど、どうしても僕に会いたいと思ってくれて


2017年2月7日

人工授精をした。

僕は精一杯、ママのお腹にくっつこうとしたけどまた滑り落ちてしまった。


3月11日

3回目の人工授精

また滑り落ちてくっつくことが出来なかった。

ママのお腹にくっつこうと思ってもくっつけない。

ママも僕も頑張ってるのになんでくっつけないのかな。

多分、神様がまだ僕がママとパパの所に行くのが早いって言ってるんだ。

ママもパパもすごく落ち込んでたけど、おいしいもの食べたり色んな所に行って元気になろうとしていた。

僕も早く一緒にお出かけしたりしたいなぁと思いながらパパとママを見てたよ。

それからママは「HMG150」という注射を4回くらいして


6月21日

4回目の人工授精

今度こそくっつこうと思ったけど、神様から「まだだ」と言われてしがみついていた手を外されてしまったんだ。

なんでまだダメなの!

ママこんなに頑張ってるのに!

僕は神様にたくさん、たくさん文句を言って泣いた。

ママも泣いていた…

ママは僕に会う為にお仕事も辞めて一生懸命になってるのに、なんでなんだろう。

その後、

パパとママは僕の事について何度もお話し合いをしていた。

僕が家族になるには、お金も時間もすごくかかるみたいなんだ。

僕のお友達はどんどんママの所に行ってるのになんで僕だけこんなにいけないのかな。

僕が悪い子だからかな。

それでも、僕はママとパパの家族になりたい!

その思いがママとパパにも伝わったのか、次に進むようになった。

次に進む為に、ママはまたお注射をいっぱいして僕がお腹に入れるように頑張ってくれた。

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