7/3 Sun. かきごおりは月を見ながら――前編
はぁ。ソシャゲの周回が昨日の夜に終わっちゃったから今日は朝からテスト勉強をしなきゃいけなくなっちまった。昨日の俺め。何もそこまで必死にやらなくてもよかっただろ。予定だと今日の夜まで掛かるはずだったじゃねえか。自分はゲーム三昧なのに俺には勉強三昧しろってか? 許せねえよ、昨日の俺。
無理だ。全くもって勉強する気にならん。そもそも勉強するってのがよく分かんねえ。学校のテストって実力を測定するってより教師の思考を読むってイメージなんだよな。端的に言うとメタゲーム。心理戦だな。
教師は教師で赤点の生徒が多いと授業の手法が悪いって評価が付きそうだし、かと言って何日も掛けて作ったものをあっさりと攻略されても悔しいだろうし、おおよそ40~80点くらいを取らせるつもりで内容を考えてると思うんだ。
それを踏まえた上で普段の授業から読み取れる性格を加味すればなんとなく出される問題の傾向が分かってくる。現国の佐藤みたいな絶対に満点取らせたくないマンは最低でも5問くらい応用かつ変則的なもの、或いは授業をしっかりと聞いてないと答えられない内容を用意するし、現社の石川みたいな絶対に補習やりたくないマンは半分以上を教科書のコピペの穴埋めかつ記号で答えられるようにしてくる。
そう、教師にもプライベートがある。連中も夏休みに補習なんてしたくないんだ。となると中間と比べて期末は幾分か簡単な問題が多くなる。それこそ優姫が答えられそうな問題が多くなる。もっと言えば勉強しなくても分かる問題が多くなるんだ。
要するに、テスト範囲で適度に難易度の高いものの理解を深めるだけで平均70から80は行けるってことだ。100点なんか狙う必要もないしな。だって何のメリットもないし。1教科につき1諭吉くれるって話なら全力でやるけどね。
そしてまだ全体的に難しい内容の授業をやってない。赤点の回避が確定してる状況でやる気になれってのが難しいんだよ。そりゃあ内炭さんに感化されて勉強しよっかなって思うことはあったよ。けどそれでその気になるなら俺はもうとっくに勉強をする人になってんだよ。諦めてくれよ。俺に2桁順位は無理だよ。
けどなあ。この性格というか性質というかを変えたいとも思うんだよね。
そこで俺は考えた。今の俺に最も必要なものを。
それは、新しい勉強机、或いは椅子だ。
特に新しい物好きって訳じゃないが、ネトゲでもソシャゲでも、新武器とか新キャラを手に入れるとテンションが上がって試し斬りをしたり育成したりしたくなるんだよね。それが平日の午前2時であってもさ。
その特性を利用して勉強のモチベをあげてみようってお話。
という訳でやって参りました。スーパーも100均も本屋もゲーセンもあるみんな大好きショッピングモール。オトンもオカンも勉強が捗るなら買っていいから下調べをしてこいって言ってくれたし、今回のテストには間に合わんかもしれんが、本気で良いものを探してみるぜ。今日この瞬間から俺の学問の道が開けるんだ。
けどその前に本屋だ。ラノベの新刊が気になる。せっかくここまで来たんだからそれくらいはしても罰は当たるまい。2階の奥だからまずはエスカレーターだな。
一直線に目的地へと向かい、もう少しでエスカレーターってとこで背後から肩を掴まれた。まじかよ。やめてくれよ。ここにきてホラー展開再びかよ。
手のサイズからして女子だし、俺にこんなことをしてくる女子なんて宿理先輩か優姫の2択だ。正直、どっちもめんどくせえなあ。学校とか家ならともかく出先で会いたくねえ。けどもう捕まっちまったし。煮るなり焼くなり好きにしろ。
俺は溜息を吐いて振り返り、呼吸が止まった。
ゆるっとしたウェーブの入った金髪を腰まで垂らし、優姫をも圧倒する双丘を保有しためちゃくちゃ童顔の少女がそこにいた。白のイージーフレアパンツにブルーのオーバーシャツ。その上にこれまた白のオーバーニットベストを身に付けた格好だ。赤みの強いブーツサンダルを履いてるから俺の好きなトリコロールスタイルと言えなくもない。明るいオレンジのショルダーポーチを真っすぐに掛けてるのは優姫と違って清純さを感じさせるね。私服姿は初めて見るぜ。てか8日ぶりに拝見するなぁ。
「碓氷くんだよね?」
我々みっきー教徒の女神。川辺美月様が降臨なされた。
「はっ。さようでございます」
「……初めてしゃべるけど。普段からそんな口調なの?」
「いや、ちょっと感情が高ぶっちゃって。女帝に仕える家臣の気分だった」
「中二病?」
「似たようなもんかな。てか川辺さんって俺の存在を認識してたんだね」
ちょっと感動した。接点皆無なのに名前を覚えてくれてたなんて。
「一応ね。よくおっぱい見てくるから」
どうしよう。死にたくなってきた。最悪な覚えられ方をしてたわ。川辺さんの中の痴漢リストに載ってたわ。こういう時って謝った方がいいのかな。
「あー、大丈夫だよ。慣れてるし。男子ってそういうものって先生から聞いてるし」
何の教師かは知らんが先生グッジョブ! お陰で九死に一生を得たわ。
「油野くんもよく見てくるからね」
「お任せください。俺の分まで今度ぶん殴っときます」
「ありがと。助かる」
えっ。殴って欲しいの?
「川辺さんって油野のこと嫌いなの?」
「嫌いじゃないよ。好きでもないけど。でも殴っといてね」
おいおい。あいつ、川辺さんに何をしたんだよ。1週間お休みしたのも本当にあいつが原因だったのかねえ。許せねえな。
それはそうと、
「ところで何かご用ですかね」
「あー、うん。ちーちゃん見なかった?」
ちーちゃんって言うとイケメンクソ野郎の彼女である水谷千早さんのことか?
「見てないけど。はぐれたとか?」
「はぐれたっていうか」
川辺さんが人差し指を唇に当てて小首を傾げた。いちいち可愛いなぁ。
「尾行してたらまかれたっていうか」
急にサイコだな。えっ、あの百合疑惑ってまじなの? 大好きなちーちゃんを取られたから腹いせに油野を殴って欲しいの?
「たぶん気付かれてないと思うんだけど。ちーちゃんって勘が良すぎるんだよね」
気付かれてないとしたら川辺さんの尾行の精度が低いだけなんだよなぁ。
「んー、1階で見失ったの?」
「そうだよ。ちょっと抹茶のシュークリームを買ってたらいなくなってて」
精度の問題じゃなかったわ。この子の性格の問題だったわ。
「そうなんだ。その後はどの辺を探したの?」
「戻って来るかもしれないから、そこのベンチでシュークリーム食べてた」
やべえ。理解できねえ。川辺さんって天然っぽいなぁって思ってたけど、想像を絶するレベルで論理的思考からかけ離れてるわ。俺ならせめて移動のルートやら歩いてた速度やらでおおよその目的地を算出した上で尾行するんだけどな。
「そうなんだ」
「うん、美味しかった!」
そっかー、美味しかったかー。笑顔は可愛いけどね。詰みだよねこれ。
「ちーちゃん、どこに行っちゃったのかな」
さすがにこれを論理で解決するのは無理だわ。しゃあないな。
「俺も一緒に探そうか?」
「えっ、いいの?」
「大した用事もないし」
「碓氷くんっていい人だね!」
痴漢の判定をくらってますけどね。
「じゃあ早足で1階をぐるっと回ってくるわ」
俺はすぐに反転して、直後に肩を掴まれた。またかよ。
「碓氷くんって天然?」
川辺さんがにやにやしてる。可愛い。可愛いけどイラっときた。天然に天然って言われるとむかつく説はまじだった。
「ちーちゃんを見つけても美月に伝える方法がないでしょ?」
スマホを差し出してきた。QRコードが表示されてる。LINEのやつだ。
「川辺さん」
「なに?」
「これって男が興味ある女子の連絡先を知るための手法に近いから気を付けてね」
川辺さんの頭上ではてなマークが乱舞した。
「ただIDを聞かれても『なんで教えないといけないの?』ってなるけど、『水谷さんを見つけたら連絡しないといけないから』って理由を出されると教えるかどうか迷うでしょ? さらにその理由を自分で思いついた場合ってもう疑念の余地がないんだよね。教えないと連絡が貰えないから当然って思い込んじゃってるんだよ」
だめだ。伝わらない。じゃあ古典的なやつでいくか。
「あれ。スマホがないな。番号を教えるから鳴らしてくれる?」
「りょーかい」
川辺さんが通話アプリを起動して入力の準備に入ってしまった。頭に184を入れる様子もない。
「ごめん、スマホあったわ」
「んー? やっぱ天然なのー?」
「どうだろ。てか俺ってフリック入力が苦手だから電話番号を教えてくれる?」
「えー。どうしよ。LINEの通話じゃだめなの?」
「こういうことだよ」
「え? どういうこと?」
「さっきスマホを鳴らしてたら俺の画面に川辺さんの番号が出ちゃってたよね」
「っ! ほんとだっ!」
「けど単純に聞くだけだと迷ったでしょ?」
「うんうん!」
「川辺さんは優しいから助けてあげようって思って通話アプリを起こしたと思うんだけど、それが悪意ある男の手口かもしれないってお話」
「へー、そんなちーちゃんみたいなことをする男子もいるんだね」
おっと。聞き捨てならないことを言いましたよ。
「水谷さんもやるの?」
「うん、よくそうやって人の心理を突いて相手の行動を操ってるよ」
聞いちゃいかん話を聞いた気がする。水谷さんを見る目が変わりそうだわ。いつも笑顔で品行方正って感じのする女子なのに。女性版リフィスみたいな感じなのかね。久保田が惚れちゃうじゃねえか。
「まあとにかく、俺はそんなつもりじゃなかったし、川辺さんはこのままここで水谷さんが戻って来ないか見張っててよ」
戻って来ないと思うけど。戻ってくることを論理に組み込むなら川辺さんから俺への連絡も必要になるし、連絡先の交換が必須になっちゃうからな。
「別にいいよ。LINEくらい。もう電話番号も交換しよっか」
「……せっかく時間をロスしてまで説明したのに」
「だって本当に善意だって分かったし。悪意があったらそんな説明しないでしょ?」
「そう思わせることが前提の作戦って可能性もあるからね。男を簡単に信じちゃだめだよ。川辺さんは人気があるんだからあの手この手で仕掛けてくると思う」
「んー、男子は基本的に信用してないけどー」
川辺さんは再びQRコードを提示してきた。
「碓氷くんは信用できるよ。美月、経験でそういうの分かるから」
あら嬉しい。なんかやる気が出てきたわ。勉強机とかもうどうでもいいわ。
「OK。じゃあビジネスライクに行こうか」
提案に乗っかって両方の連絡先を交換した。みっきー教の中でも上位の存在になった気がするぜ。司祭は名乗れるね。
「じゃあ行ってくるね」
「いってらっしゃーい」
あぁ、なんか新婚さんみたいで幸せだ。優姫みたいなエセ嫁とは満足度が違う。
今ならフルマラソンを走りっぱでゴールできるぜ! うおおおおおお!
そうして他の客に迷惑が掛からない程度の速度で8割くらいを踏破したら、見知った姿を見つけてしまった。
「……川辺さん。見張りはどうしたの」
そう、何の連絡もなく川辺さんが拠点を変えてたんだ。
「喉が渇いたから、コーヒーショップに行こうかなって」
だめだ。我らのような地べたを這いずる下賤な者に、天上に住まう高貴な女神のお心は理解できんようだ。それともこれが話に聞く、神の与えたもうた試練ってやつなのか。まじで心が折れそうだよ。
「碓氷くんも一緒にいこ?」
誘ってくれるのは嬉しい。まじで嬉しい。けどここで頷くのは論理的じゃない。
「2階のフードコートにあるショップの方が人気って聞いたことがあるよ」
せめて未開拓の場所に連れて行こう。川辺さんを操るみたいで気が引けるが。
「そうなんだ。じゃあそっちにしよっか」
しかもチョロい。優姫以上に将来が不安になってくるわ。てか俺の周りの女子ってそんなのばっかだよな。ただ俺が必要以上に世話焼きをしてんのかね。
ともかくエスカレーターで2階に移動して左折を2回して直進したらフードコートだ。見晴らしが良すぎるから見つけるより先に見つかる可能性も考慮しとくか。
「尾行ってことは水谷さんに気付かれると困るんだよね?」
「まー、そうなるかなー。仕方ない子ねって苦笑いされて終わると思うけど」
「なるほど。水谷さんは大抵のことなら川辺さんを許しちゃうけど、川辺さんは本当に許されてるのか不安になるのか」
カップルかよ。百合の波動を感じるな。いや、違うか。
「そうか。川辺さんは水谷さんに許させちゃうのが嫌なのか」
川辺さんが急に足を止めた。なにしてんの。周囲の客の迷惑になっちゃうよ。
「碓氷くんってちーちゃんみたいだね」
心底驚いてるって顔だ。これも可愛い。
「頭のいい人ってすごいなー」
川辺さんがまた歩きだした。よく分からんけど付いていく。そしてまたすぐに止まった。移動のテンポもよく分からんな。
「夏氷?」
川辺さんが見てるのはフードコートの一角にあるのぼりだ。好奇心旺盛だねえ。
「かき氷のことだよ」
「へー! そんな言い方もあるんだ!」
そんなに喜ばれると調子に乗っちゃうよ。
「氷水って呼び名もあるよ」
「それは氷が浮かんだお水を想像しちゃうなぁ」
「そうだね。一応は辞書に載ってるくらいメジャーな呼び方らしいけど」
辞書ツールによってはカキゴオリで氷水に変換できるしな。
「碓氷くんは物知りだねー」
「まあ知ってることしか知らないけどね。俺はグーグル先生じゃないし」
「当たり前じゃん。碓氷くんって面白いね」
その当たり前を分かってないやつって結構いるんだよね。じゃねえわ。川辺さんのテンポに引っ張られ過ぎだ。先手を取られた時の話をしとかないと。
「現状、水谷さんが俺らを先に見つけちゃう可能性もあるけど、その時は尾行のことを黙ってる方向でいい?」
「いいけど。ちーちゃんに嘘を吐くのは嫌かなぁ」
「大丈夫。川辺さんは抹茶のシュークリームを食べに来てた。俺は本屋に行く予定だった。エスカレーターの前で偶然出会った。クラスメイトだから話しかけた。川辺さんが何日も休んでたから俺が体調を心配して付き添ってる。喉が渇いたからコーヒーショップに行こうとした。2階のショップがおすすめって俺が言った。それで一緒にフードコートに来てる。この事実だけを伝えればいい」
「美月はシュークリームを食べに来たんじゃないんだけど」
「現状の俺の観点だとそうなるってことだね。その説明は俺がするから大丈夫。隠しごとをするのと嘘を吐くのは別物だし、尾行は黙ってる方向でいいって言ったよね」
「ほんと、ちーちゃんみたいだなぁ。いいよ。それでいこ」
川辺さんはどこか安心したような表情を見せた。それからくすっと笑って、
「さっきのって碓氷くんにとって事実なんだよね」
「ん? なんかおかしいとこあった?」
「ううん。美月のこと心配してくれてるんだなって」
「まあ、1週間ストレートで休んでたからね。みんな心配してるよ」
「女子も?」
鋭いな。ここぞってとこは鋭いな。天然のくせ。
「全員とは言わないけど心配してる子もいっぱいいるよ」
「正直だね」
「今のうちに信頼関係を深めておこうかと」
「碓氷くんのことは信用してるよ?」
「信用じゃなくて信頼ね。アクシデントが発生した時に判断を俺に委ねるくらいになるのがベスト。川辺さんが自ら俺に何かを求めるくらいになるのがベター」
よく分かってないみたいだ。もう少し補足するか。
「仮に俺らが先に水谷さんを見つけたらどうする?」
「尾行の再開をするね」
「その場合、俺の行き先は川辺さんの隣になるのか、本屋になるのか。どっち?」
川辺さんの表情が曇った。きっと迷ったんだと思う。これ以上は迷惑を掛けられないから本屋にどうぞ。でも用事が済んだら即さよならっていうのは失礼かも。そんなとこかね。
「1人でやって失敗したから次は2人でって考えは正しいと思うし、川辺さんが1人でやりきりたいことならそれもまた正しいと思う。俺はどっちでもいいよ」
「……どっちも肯定してくれるんだね」
苦笑された。また水谷さんみたいって思われたのかねえ。
「これをすぐに決められるのがベターの方だよ」
「美月が自ら碓氷くんに何かを求めるってとこだよね。そういうことなら確かに信頼が足りないのかも。信じて頼ることができないってことだし」
川辺さんは俺の目をじっと見てくる。可愛い。なんだよ。そんなに見られたら好きになっちゃうだろ。
「じゃあ頼っていい?」
「はっ。お任せください」
「なにそれ」
くすくすと川辺さんは笑って、
「じゃあ早速だけど」
「はっ。何なりと仰ってください」
「かき氷が食べたい」
は? ここは一緒に水谷さんを尾行しようって流れじゃないの。
「美月が自ら碓氷くんに何かを求める。こういうことだよね?」
はっ。って言えねえわ。言えねえから心の中で言っとくわ。はっ。
けどまあ。せっかくだしな。これだけは言っとくか。
「イチゴにしよっかな。メロンにしよっかな」
女子トークに関しては内炭さんの10倍以上の実力を持ってる自信がある。川辺さんにはどうせだから楽しんで貰おう。ふっ、俺の共感力を試す時がきたようだな。
「美月はレモンが好き―」
「あー、レモンもあるか。これは悩むね」
「わかるー。イチゴも好きー」
「おっ、トッピングで白玉もいけるのか。じゃあ宇治金時もありかも」
「白玉も好き―、美味しいよね」
「わかる。見た目も可愛くて眺めてるだけでなんか楽しくなるよね」
「うんうん。かわいー」
論理性の欠片もない会話をしながら俺らはかき氷のショップに並んだ。
1週間ぶりの登校は勇気がいると思うし、クラスに1人くらいは気軽に話せたり頼りになったりするやつがいるってせいぜい思い知らせてやるわ。
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