第2話 翼

この年になると家族は居なくなる。

後に生まれたのだから当然だ。

元々、両親は居なかった。

祖父母が親代わりだった。

祖父が亡くなったのは30年くらい前。

祖母が亡くなったのは25年くらい前。

一人の気楽さを知ったのはこの時だった。

縛られるものが何もない。

思った通りの自由ができる。

翼が生えた気がした。

一人ってなんて良いもんなんだろう…

自由気ままに楽しんできた。


しかし困った時にふと気づく、その翼には羽根がなかった…おしまい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る