Ⅱー5.静かなひと時

 3人の美術部員が一斉にデッサンを始めた。

 即席美術部員の3人もそれを真似て筆を持つ。

 鉛筆、色鉛筆、クレヨンなどを持参していた。扱いが面倒な絵具を持参したものはいない。


 即席美術部員の一人、明日香も鉛筆を手に取った。先ほどまでは恥ずかしくてモデルさんの体を見ることができなかったが、筆を持つと不思議と落ち着いた。

 あらためて健太の体をちゃんと見つめる。

 運動部なのだろう、上半身はがっしりとしていた。腹の締まりもよい。

 そして、そこの部分に目が行く。

 彼氏とのエッチの合間に、そこを見る事も幾度となくあった。

 しかし、こんな白昼にじろじろと見たことはない。

 見れば見るほど不思議なものだと感心しつつ、亀頭の先の尿道口が縦に割れているところや、皺くちゃな玉袋を飽きることなく眺めた。


 一応、即席部員もペンを走らせてデッサンの真似事をしている。

 しかし、当然のことながら習ったことも無い3人に、まともなデッサンができるわけがなかった。

 遥は書きかけのページを捲ると、まっさらな画用紙に得意なマンガがを書き始めた。それは全裸の男性が立ったままオナニーをしているところだ。

 その男は健太とは似ても似つかないのだけれど。


 10分ほど、画用紙を鉛筆が擦る音だけが聞こえる静かな時が流れた。

 そうこうするうちに、健太は自分のチンコが元気を失いかけていることに気付いた。だんだんと下を向き始めている。

 このままでは普段の包茎チンコに戻ってしまいそうだ。

 まずい…茜ちゃんに包茎チンコなんて見せるわけにいかない。

 健太はさきほど見ていた板野朋美の合成ヌード写真を思いだそうとした。

 しかし、現物を見ない限り、なかなか反応するものではない。


 どうするか思案中の健太が、ふと、目の前に座っている香織の方を見ると、いつのまにか彼女は姿勢を変えて、両膝を左右に開いて座っている。

 そして、彼女の膝の奥にピンク色のものが見えていた。

パンティーだ…健太の目に白い太ももとその間に挟まれた可愛いピンク色のパンツがはっきりと見えていた。

 色気は乏しい香織だったが、下着となれば話は別だ。

 ピンクのパンツのお陰で健太は息子を元気づけることに成功した。

 ゆらゆら揺れながら、次第に上を向き始める。ある程度大きくなったところで健太は彼女の股間から目をそらした。

 彼はモノは丁度良い大きさに戻った。


 女たちもソレが縮まったり大きくなったりするのに気付いていた。

 男性のヌードのデッサンを何回か経験している本物の美術部員は、そういうことにも慣れている。

 そんなことにいちいちリアクションしていたらモデルさんが恥ずかしいだろうと考えて、極力気にしていない風を装った。

 一方、即席美術部員の方はこんな明るい場所で成人男性の性器をまじまじと見るのは始めてだったから、興味津々にそれが伸び縮みするのを眺めていた。

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