第3話 思い出したくないバツ

ふたつ目のバツは3ヶ月間働いた元職場でのことだった。3ヶ月というのは短いようで長いものだ。

周りはみんな私より一回りも二回りも年齢が上な先輩ばかりだった。

同期も私より年上。

私が高校生という設定は正直着色しているかもしれない。それは許してほしい。

本当の歳に気づいたら私が誰かだとわかってしまうだろう。

それを防ぐために、あえて設定は高校生にした。

話は戻るが、ふたつ目のバツはなんとなく薄々気づくだろう。

3ヶ月働いた、周りは年上、あとは愚痴を言える人もいない。

そう、パワハラにあったんだ。

それも2回もね。

パワハラにあったことをひけらかして言うつもりは全くない。

訴えるために証拠もなければ、憎悪も今はない。

残ったのは腕に残ったトラウマという傷だけだ。

誰かが犠牲にならなければ、この世は回らないのだろうか。

今でも私にパワハラ振るった先輩2人の名前は覚えている。

ちなみにどんな仕事をしていたか業種を教えよう。

シンプルに介護系である。

ネット上では介護系の仕事は誰でもできるというが、実際は職員同士の悪口、噂、高齢者の扱い、高齢者からの暴言など挙げればキリがないがそれら全てに慣れて初めて誰でもできるに当てはまるんじゃないかな。


3ヶ月働いた分際で何を言うなんて人もいるかもしれないけど、3ヶ月働いてそれくらい分かる方が凄いと思うよ。(自画自賛)


トラウマから抜け出すことは今もできていない。

私は何度もトラウマから逃げるために死ぬ方法を考えた。だけど、結局死ぬ以外のトラウマからの抜け道を考えていた。


いつの間にかトラウマは腕に傷として残り、それを取り除くのは難しくなった。

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