第5話

翌朝はいつも通り鞄の中には金はなかった。

でも、今日は気分よく1日をはじめることが出来た。

昨日念のために、と武器屋の親方に金を払ってきたのだ


「よし!初ダンジョン気合入れていくぞ。」


早速武器屋の親方の所に行って武器と飯を受け取って

ダンジョンに向かう。


ダンジョンの前には沢山の出店があって

そこで飯を食ったり女を買って宿に戻ったりできる。

まあ、俺にはそんな余裕は全くないから関係ないけどね。


ダンジョンの中に入ってみると想像よりも

歩きやすい洞窟みたいな感じだった。

当分の間は昼くらいまでダンジョン探索をして稼げなさそうなら

午後からは薬草採取をすると言うルーティンで行こうと思う。


1階層にはそんなに強い魔物はいないだろう。

弱そうな魔物が一匹で歩いていてくれると助かるんだけど

人生はそんなに上手く行かないようで、、3匹の魔物が前から

こちらに向かってきた。


魔物はスライムでぽよぽよしながらゆっくりこっちに進んできてる。

3匹か。この速度だったら負けそうになったら走って逃げれるだろうし

やってみるか!


こっちに向かってくるスライムの一番右側のスライムに

短剣で切り付けてみる。


「あれ?あたったよな…?」


あたったはずなのに変わらない速度で進んできている。

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