第75話 一学期の中間テスト結果は最高だった
さて、
俺も乱藤四郎が受の同人誌などを何冊か買ったしな。
俺の場合BLでもどうやら受けが男の娘っぽいものの方が受け入れやすいらしいなぁ……いやリアルではそんなことはないと思うが。
ゴールデンウイーク最終日の月曜日は先週同様、パティスリーのオープン準備を手伝ったあと、ふみちゃんが作ってくれる昼食を食べた後、午後はふみちゃんと一緒に勉強。
火曜日からは学校が始まるので朝食をふみちゃんと一緒にとり、途中まで電車で一緒に通学し、授業を受けて、昼食は
「んが、さすがに難しいなこれ」
「大丈夫大丈夫。
あっちゃんならできるよ」
「ん、まあ、ふみちゃんを不幸にしないためにも頑張るけどな」
「そ、その意気、その意気」
そして気がつけば試験の当日になっていた。
ここまでにふみちゃんの協力もあって、事前の準備としてやれることは全てやったはずだ。
あとは実際にテスト問題がどんなものなのか確認して確実に正解を記入していくだけ。
テスト開始時間、担任教師が前の机から問題の配布を始め 開始チャイムが鳴るとともにテスト用紙を表にして問題をざっと確認すると筆記用具を走らせる。
最初は数学Iからだが(自称)進学校w といわれているこの学校のテストはそこまで難しいものではなかった。
周りからもカツカツというペンが机と当たる音が聞こえてくるが、それは時折止まっているのに対して俺はほとんどすらすらと書き込めている。
その調子で基本五教科の数学・国語・英語・理科・社会10科目はすべて終わった。
そして部活動も再開されるが採点は一週間ほどかかって、金曜の朝に試験結果は発表となる。
学年上位50名は、教科別と総合の点数が廊下に張り出される。
俺は数学Ⅰ、数学A、現国、古文、世界史A、日本史A、英語Ⅰ、OC、物理、化学ですべて100点で一位の順位を獲得した。
結果総合も1000点満点で一位だった。
これでふみちゃんにふさわしくないとは言われなくなったかな?
そんなことを考えていたら
「全教科100点満点なんて……すごすぎますね」
東雲さんも苦笑気味に言う。
「まさか秦ぴっぴの頭がこんなにいいなんてさ。
超びっくりっしょ」
そして広瀬君も苦笑しつつ言う。
「秦君。
君は一体何者なんだい?」
俺はそれにこたえる。
「え、ただの家事と勉強が得意なだけのごく普通な高校生さ」
そういうと広瀬君が言った。
「おいおい、君の普通は基準がおかしいよ」
「んーもしかしたらそうかもな」
ちなみに
なので、来月の1日には中垣内と、2日には東雲さんとのデートは決定したよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます