367 カレーしか勝たん

※ めちゃくちゃ短くてごめんなさいm(_ _)m



 ごくんっ

 ごくんっ

 ごくんっ

 ごくんっ‥


 唾をのむのは誰だろう。あたりにはカレーの香りとみんなの瞳が「それ」にのみ集中してたんだ。


 「今日のカレーはね、オークの肉をじっくり煮てあるからね。野菜もたっぷりだよ。村の芋、人参、タマネギーもたっぷりはいってるからね。それから」


 「アレク、親父みたいに延々と喋り続ける気かよ!」

 「「「そうだそうだ!」」」


 この場にいるみんなから非難の声が上がる。約1人チャンおじさんだけは「へっ俺かよ?」みたいな顔をしてるけど。


 「じゃあみんな食べてみて」


 俺がそう言うや否や、全員がカレーにスプーンを入れてすかさず口に入れたんだ。


 「‥‥」


 「‥‥」


 「「‥‥」」


 「「‥‥」」


 モグモグモグモグ‥

 モグモグモグモグ‥




 それはカレーの味自体には慣れた舌を持つシシカバブ一家もそうだった。




 1口2口‥‥


 咀嚼音‥‥





 3口4口‥‥


 咀嚼音‥‥






 おいおい誰か喋ってくれよ?

 無言じゃねぇか?
















 「うまっ‥」


















 「「うまっ‥‥」」






















 「「「うま〜い!」」」


 問答無用。

 カレーが圧勝した瞬間だった。うん、カレーしか勝たん!





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