第弐話 いつのまにか

 そんなだった。

しかし。来世がこんなものだったとは思いもよらなかった。




時は現代。

早朝、一匹の犬が生まれる。

皆が見とれるほど、美しい容貌の黒い柴犬だった。

その飼い主は

一人の若き男。名を讃岐の造となんいいける。


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