山粧う

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 山の美しさに感化され、俳句でも?

 うーん……

 うまくひねれない

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 秋の季語「山よそおう」。

 「化粧」の字を当てるように、山が紅葉で彩られる様子を表しています。


 「秋山明浄めいじょうにしてよそおうが如く」(臥遊録)から(「日本の美しい言葉辞典」より)。


 日本人は山と共に、山のそばで暮らしてきました。


 だからこそ、四季折々の山の美しさを愛でるようにもなったのでしょう。


 季節それぞれに山をたたえる季語ありますが、それはまたどこかで。


 錦秋きんしゅうは、竜田姫たつたひめ

 平安の「延喜式」にみられる、大和斑鳩いかるがに祀られる、秋をつかさどる女神。


 あでやかな女神がにしきの衣装、紅や黄、紅葉を模したようなそれをまとって山によそおいを与えると見れば、なんともみやびな。


 さても。


 知識たくわえ紅葉狩りで自慢げにそれを披露も、せっかくの美しさも興ざめだと冷えた目で見られるかも?


 誰と行くにせよ、まずは山のよそおい、目に焼き付けましょう。

 知識などよりよほど、自然の美は人を圧倒してくれます。


 下手な俳句でも一首。


 映えも後回しで。

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