8歳7か月 ヤンデレと闇魔法
2018年 10月〇日
ヤンデレとは【性格の一つであり、誰かを慕うあまりに精神が病んでまった状態を指している言葉】らしい。
何故、こんな文章から日記を始めたかと言うと、クイナちゃんがヤンデレになってる気がしてならないからだ。
僕は1か月前にクイナちゃんが異能を暴走させてしまったのを止めた。
ある意味でクイナちゃんの命の恩人のような形となった訳だ。
それで、何というかクイナちゃんは凄く僕に関わろうとしてくる。
何を言ってるんだと思うかもしれないが、そのまんまんだ。
凄く僕に関わろうとしてくるのだ。
クイナちゃんが妹の友達として家に遊びに来るっていう頻度は元々そこまで高くなかったのだが、例の件があってからは、それが異常に増えた。
文字通り、異常に増えた。
具体的には学校終わりの平日に絶対来るし、土日も来ている。
そんでもって何故か僕が友達と遊びに行く日程を覚えていて、しっかりと僕が家にいる時を狙ってくる。
さも偶然僕に会ったかのように話しかけて来て、妙にボディタッチをしてくる。
小学一年生の妹はそれをあまり疑問に思っていないようだし、精々、お兄ちゃんと仲良くしたいのかなくらいとしか思ってないと思う。
ただ、ライトノベルやら小説やらを読みなくって知識を持っている僕は分かる。
アレは、ヤンデレだ。それもストーカー気質のかなりヤバい方のヤンデレだ。
気が付いたら拘束されていて、「ずっと一緒にいようね」とかナイフを持って言われてもおかしくないレベルのヤンデレだ。
いやマジで冗談抜きで。そのレベルだ。僕の直感がそう言っている。
まあ、じゃあどうするかって話になるのだが、僕の結論はどうもしないだ。
だって、どうしようもないのだから。
小学一年生にヤンデレはやめてくれって言えないし、そもそも論として理解出来ないだろうし、妹の友達として家に来てる以上、そのことを僕がとやかく言う権利はない。妹とは仲良くやっているようだし。
それに極論を言えば気分としてはそこまで悪いものではないのだ。
僕だって小学三年生とはいえ、いっぱしの男であり。性欲はまだしっかりと芽生えてこそないが、可愛い2つ年下の女子に好意を向けられて良い感情を抱きこそすれど、悪感情を抱くなんてのはない。
更に言えばヤンデレって感じで僕につきまとってる感は否めないが、言っても、軽いものだし、異能【影分身】を持つ僕にとって見れば、最悪、僕一人(影分身)がクイナちゃんにある程度束縛されても、最強へ至るための特訓に対してさほど支障はない。
後で適当に自壊させて、こんなことがあったんだって記憶として振り返っておけばいいだけだ。
あれ?
こう考えたら、やっぱりクイナちゃんはそのままで大丈夫だな。
それに、もしかしたらだけど、クイナちゃんの異能【闇喰】はかなり強い異能だし、ある程度鍛えていけば僕の丁度いい戦闘訓練の相手にもなりそうだ。
って、流石にそれは夢物語か。
という訳でヤンデレ気味のクイナちゃんは放置でいいって結論に至りました。
めでたしめでたし。
つか、日記に何を書いているのだろう。僕は。
まあ、いいや。自分の書きたいように自由に書くのが日記ってもんだろう。
さて、せっかく日記を書いてる訳だし、このまま最近の修行報告?特訓報告?でも書いていきますか。
結論から先に書くが。
どうやら僕には闇魔法の才能が頭がおかしいってレベルであったようだ。
何を言ってるんだと思われるかもしれないが、そのまんまだ。
溢れんばかりの才能が、異常と呼べるレベルの才能が、狂ってるとしか言えないレベルの才能が、神から与えられたとしかいいようのない才能が僕にはあったのだ。
【闇魔法】・・・それは、闇を操る魔法。
クイナちゃんの異能が【闇喰】だったので、何となく僕も闇魔法を使ってみようかなと思って本当に軽い気持ちで始めた闇魔法特訓。
これはヤバかった。
何がヤバいって全部がヤバかった。
まず闇魔法で出来ることは多岐に渡った。
闇を飛ばしたり、闇を纏ったり、闇で剣を作ったり、闇で盾を作ったり、闇で翼を作って空を飛んだり、闇を相手に纏わせて傷口を抉ったり、闇を凝縮させて意味の分からないレベルの破壊力を持った爆発する闇を作ったり、闇を一か所に凝縮させて纏って他の魔法を吸収させたり、闇を地面や空中に散布させてから闇の棘を生み出したり。
何というか闇というモノを使って出来そうなことは大体出来た。
まだ怖くて試せていないが、闇を人の頭にぶち込んで無理やり弄ったら洗脳とか出来そうな気がする。
流石の僕もそれをするには抵抗感がかなりあるけど、それでもいつかそれをしても心が痛まなさそうな屑がいたらしてみたいと思う。
え?
自分の影分身で試さないのかって、もちろん試したよ。
試した結果、頭に闇を侵食させようとした時点で一定以上のダメージ認定がかかったらしく自壊してしまったよ。
後少しで行けそうだったんだけどな。という訳で影分身でやるのは無理だ。
話を戻して闇魔法についてだ。
僕が闇魔法の才能がプルスウルトラしてるといったが、それはもちろん闇魔法で色んな事が出来るって話だけではない。
僕が闇魔法を使うと、異常なまでに消費魔力が少なかったのだ。
いやマジで本当に消費魔力が少な過ぎるレベルで少なかったのだ、例えば水を100ml出す程度の最初っから弱い水魔法がある。
この弱い水魔法を使うのと同じレベルの魔力で闇の剣を生み出すことが出来る。
それも生み出した闇の剣は土魔法で生み出した土剣をいとも簡単に破壊した上で一切刃こぼれしない程の頑丈性と影分身ではあるものの人間の肉を豆腐の様に簡単に切り裂く鋭利さを兼ね備えている。
まあ、控えめに言って、チートである。
おそらく闇魔法であれば、影分身を使った魔力回復を考えれば、ほぼ無尽蔵に行使できると思う。
やったね。
これでまだ僕は最強へと一歩近づいたよ。
魔力最大値も上がってるし、影分身を生み出せる数もついに300体までいったし、戦闘技術にも更なる磨きがかかっている。
この調子でいけば僕が10歳になる頃には1000体以上の影分身を生み出して、その影分身一人一人が闇魔法を自由自在に使いこなし、人を殺すことに特化した戦闘技術を持ち文字通り死を恐れぬ覚悟で攻撃をしてくる。
誰が勝てるねんって化け物だな。
それに、もしも、異能を無効化する異能を使える人がいても、本体である僕そのものが化け物強い。
影分身と違いある程度の攻撃には耐えることが出来るし、闇魔法・闇纏いを使って全身を闇で覆って鎧のようなものを体に装着させる闇鎧を使うし。(僕の火弾を簡単に無効化したから、銃弾程度であればおそらく衝撃こそ受けるが防げると思う)(影分身はその衝撃が何度か続いたら一定以上のダメージで自壊するかもだけど)
闇剣を二本持ち、流石に致命傷は避けよと努力するが、基本的に闇鎧があるので、攻撃を恐れずに突っ込んでいける。
闇翼を使えば空を飛んで、空から一方的に闇弾等の魔法を打ち込むことも出来る。
なるほど、こう考えると、僕に勝とうと思ったら、それこそ異世界ものライトノベルのチート主人公レベルの化け物とかじゃないと無理じゃね?
多分、今の影分身300体程度を生み出せる状態の8歳児の僕でもネットの情報で調べる限り、完全武装した軍隊であれば一人で潰せると思う。
いやまあ、しないけどね。
こう文字に起こしてみると大分僕って最強に近づいてますね。
いやはやいやはや、素晴らしいですな。
以上
終わり。
また、今度気が向いたら日記を書いていきましょうっと。
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