自衛隊の兵器とガンダ〇と

 Side シェリーナ


 私は星之 ツナギの家のリビングにある大型テレビにて、リーンと一緒に自衛隊の動画を食い入るように見つめた。


 自衛隊は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊とで別れているらしい。


 その兵器を金払えば知れると言うのも驚きであるが、マジックメイルとは違った発想の兵器の数々に驚きを隠せない。


 私達にとってこの情報は金銀財宝、宝石以上の価値がある。


「これだけの物を作れるのにマジックメイルみたいな兵器は作らないのか?」


「どちらかと言うとマジックメイルとかパワーローダーとかアサルトフレームとかがおかしいんですよ」 


「パワーローダーにアサルトフレーム――違う世界の兵器だな」


 ここは他の異世界とも繋がっているらしく、パワーローダーやアサルトフレームが戦場の主役になっている世界があるようだ。


 正直言うと興味があるが、それぞれの国の決まり事やややこしい事態に巻き込まれかねないため、行く時は慎重にとの事だ。


 特に御門 エリカと言う女性の世界はとても物騒な世界らしい。



 フリーデ王国 フリーデ学院


 そこで私は異世界からの調査報告として自衛隊の兵器の画像を見せた。


 マジックメイルを絶対視する人間は多いが、それでも映し出される綺麗な映像や自衛隊の兵器の数々を見て考えを改める者は多かった。


「穏やかな場所だと思ってましたけど、まさかここまでの物があるとは――」


 隣にいるリーンがそう言った。

 

「確かにな。あの世界ではマジックメイルも無敵の兵器では無いと言う事だろう」


 それに他の世界のパワーローダーやアサルトフレームの存在もある。

 

 悪さをすれば他の世界の住民がその世界の兵器で止めに入ってくる可能性は十分に考えられる。


 やるつもりはないが欲張りは厳禁だと言う事だ。



 そうして成果を報告して再び家に。

 そこでジェーンや御門 エリカと遂に対面した。


 私はリーンと一緒に――


 映画鑑賞をした。


 初代ガンダ〇の劇場映画3部作である。


 とても悲しいが、素晴らしい物を観た。


 作り物であること。

 創作物であることは分かっている。


 にも関わらず目が離せなかった。


 私達の世界の物語とは別次元の代物だ。


 基本物語の登場人物は死なない。


 死ぬにしても意味のある英雄的な死が多い。


 だがこの作品では人が呆気なく死ぬ。


 主役になれなかった者の死も描く


 この作品を作り上げた人間は天才だ。 


 リーンは泣いていた。


 ジェーンも御門も皆泣いていた。



 鑑賞が終わり、お互いに感想を言い合った。

 MSの描写の意見も多いが戦争の描写の意見も熱が入る。


 そこに星之 ツナギが補足を入れて更に議論に白熱した。


 こうして私達はジェーンとマリアと仲良くなったのであった。

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