第14話さよなら田辺先生

中川、丸山、山口、田島の4人は、校庭の隅っこに罠を作った。

「ねぇ、こんな罠に先生は引っ掛かるの?」

「心配すんな、いずみ。シンプルイズベスト」

中川と丸山いずみは、将来を約束している。

殺される覚悟で、2人はこの24時間以内に3回セックスをした。


山口と田島が、

「今から宿直室に向かい、田辺をこっちに誘導する。昨日、催涙弾を拾ったんだ。そして、田島はボーガンを手に入れた」

「なぁ、2人とも死ぬなよ!」中川が言うと、

「お前は、生き残れ!じゃ、行ってくる」


宿直室で、田辺はウイスキーを飲んでいた。30人殺し、1人重体。連絡によると、先ほど心肺停止状態らしい。31人殺してしまった。

もう残り、4時間だ。

田辺は特殊タバコ吸いながら、殺人強壮剤いりのウイスキーをがぶ飲みした。

いい~具合に酔った。


パリンッ


宿直室のガラス窓を割り、煙が充満した!

「くそっ、催涙弾か!」

田辺はライフルを持ち外に出た。


ヒュン


「いって~。このクソガキが!」


ボーガンの矢が左太ももに突き刺さっている。

田辺は、グワッと叫び、矢を抜いた!

走ってにげているのは、田島と山口だ!

足の痛みを我慢し2人の後を追った。

2人の背中が見えた。

ライフルを乱射する。田島は走って逃げたが、山口の走るスピードがおちた。だが、致命傷でない。

2人の生徒は校庭の隅に追い詰められた。


2人は、

「先生、すいません。許して下さい!」

田辺は足を引き摺り、ニヤニヤしながら彼らに近付いた。


ドサッ



田辺は何が起きたのか分からなかった。

落とし穴にはまったのだ!


「中川、丸山、今だ!」


2人はガソリンをバケツごと落とし穴に投げ込ん。

そして、田島は火のついた新聞紙を落とし穴に投げ込んだ。


グワァ~、熱い熱い、助けてくれー、ギャャャャッ。4人は落とし穴を覗いた。

田辺は火だるまになっていた。

30分ほど炎は消えなかった。

試しに、中川が黒焦げの身体にボーガンの矢を放ったが、田辺はびくともしない。


自衛隊が数名やってきた。田辺の死亡を確認した。

校庭に自衛隊音楽隊が「威風堂々」を演奏し、マスコミが4人にマイクを向けた。

山口は右肩を撃たれていたので、担架に乗せられ救急車で運ばれた。

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