在宅療養日記
結城芙由奈
第1話 1日目
土曜日、突然それは起こりました。
元々花粉症が酷くて鼻水やくしゃみをしていましたが、思えばそれは前兆だったのかしれません。
身体が熱っぽいな~と感じたのは19時頃でしたが、この段階ではまだ平熱でした。
念の為に30分おきに測ってみましたが、相変わらず平熱でした。
けれど頭はボンヤリするし、思考力が落ちているしで確実に異変が起きていました。
微熱が出始めたのは日付が変わった頃でした。0時を超えて、身体が熱っぽく感じたので体温を測ったところ、37.3度ありました。
この頃から嫌な予感がし始めました。
この段階で自室に閉じこもることを決めた私はポリ袋が入ったキッチンパックと、使い捨て手袋1パック、使い捨てマスク1ケースを持って閉じこもりました。
そしてスマホで同居している母に、今使っている歯磨き粉を捨てて、私の分の歯ブラシだけ避けてもらうように頼みました。
午前3時
異様な体の熱さで、熱を測ってみれば体温は38.5度にまで上昇していました。
これは絶対に感染したと、もう覚悟を決めました。
そこで、自分の嗅覚に異常が出ていないかを確認する為に部屋の芳香剤を枕元に置くことにしました。
幸いなことに嗅覚に異常はなく、飴をなめても味覚に異常がありませんでした。
午前9時
発熱して9時間経過したので、医療用抗原検査キットで検査をすることにしました。液剤を垂らした段階でものの10秒も経過しないうちにラインが2本現れて、自分が感染していることが発覚しました。
抗原検査キッドは後1つ残っていたので、一番感染が疑われる子供に検査をすることにしました。
しかし、母に頼んだところ「難しくて出来ない」と言われ、やむを得ず私が検査をすることにしました。
使い捨てマスクを3つ重ね、使い捨て手袋をはめて子供に検査したところ、この段階では陰性でした。
とりあえず、少しはホッとしましたが、まだ安心できません。
やはり、症状が出てからでないと検査しても陰性で出てしまうのかもしれません。
その次に、市の保健所へ電話して抗原検査で陽性が出たことを報告しました。
すると3つの医療機関を紹介されました。
その医療機関は抗原検査キットの結果を画像に収めて、見せると診察をしてくれるそうです。
しかし、行くときは必ず公共機関は使用しないようにと言われました。
ここには連休明けに行ってきます。
そしてこの日は高熱に苦しみながら1日ベッドの上の住人と化していました。
【まとめ】
「食事、飲み物について」
使い捨ての紙皿に割り箸を使用。食後は3重にポリ袋に密封して部屋の前に出しておく
水はペットボトルに入れて部屋の前に置いておいてもらう
「トイレについて」
幸いにも2階にもトイレがあるので、そこを自分専用に使用。部屋を出るときはマスクに使い捨ての手袋使用
「洗面台」
使用後は水で良く洗い流し、アルコールスプレーをまんべんなく吹き付ける
「家族との会話」
全てスマホで会話
「自分の身に起きた体調の異変」
くしゃみ、鼻水
喉のいがらっぽさと時折出る咳
高熱(最高39度)
頭痛
「感じた事」
抗原検査キットは絶対に多めに準備しておくべき(2つではとても足りません)
次回、2日目に続く…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます