少女

No7ー少女ー

「地獄行きの少女がさまよっている」

「地獄行き、了解。いってきます、」

地獄行きの少女、よ」

「呪い持ち?」

「ええ、かなり」

「誘える?」

あんな事があった後では辛いかもしれない、でも、

「なんで地獄行きなの?」

「父親を殺した後自殺した」

でも、私には、この仕事はできない。

「なんで殺したの?」

「暴力を受けていたみたい」

思い出してしまうから。

自分で始め、自分で終わらせた、

愛おしい地獄の日々を。

「いってきます」

彼は何も言わず立ち去る。

器用なのか、不器用なのか、

とても温かい日々だ。

もうすぐ終わる、

嬉しい、

寂しい。

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