その日の午後
海斗と紘輝の二人は喉が渇き、あるシェイク屋さんへ行った。
そこで、レモンシェイクを頼み、受け取った後、どこか空いている席がないかどうか探していた。
すると、ある女性二人組が
「隣の席どうぞ」
と言い、バッグをどかしてくれた。
二人は厚意に甘えてその席に座らせて貰った。
そして折角だからと、自己紹介をする事になった。
そう。
先程のある女性二人組が七村有紗と江本未里の事であったのだ。
四人は同じ大学だと知ると、数分も立たずに仲良くなった。
特に七村有紗と瀬川海斗は趣味が合うようで、意気投合して楽しそうにしていた。
それから四人は一緒に遊びまわった。
夜になり、紘輝と未里は用事があるからと帰ってしまった。
残るは二人だけである。
二人きりになった海斗達はずっと席にいても迷惑になるからと、店から出て公園で喋っていた。
そこで、有紗と海斗は昨日のことを話していた。
そんな中、海斗のことを気にしていた有紗はその時に海斗が落ち込んでいたことに触れた。
有紗「海斗くん、昨日凄い落ち込んでたけど何かあったの?」
「あぁ。いや、第一志望の大学が絶対合格するって言われていたんだけどさ、不合格で第二希望の大学になったからなんだよね」
有紗「そっか、、残念だったね。でも……聞こえが悪いかもしれないけど、こうして海斗君たちに出会えて嬉しかったよ!海斗君は嫌だった?」
「///いや、嫌じゃなかったよ」
有紗「本当?!良かったぁ!!嬉しい!!!!」
「///ありがとな」
有紗「?」
「なんでもない」
有紗「?……う、ん?」
「これからもよろしくな」
外は寒いはずなのに、春の訪れを感じされるような風が二人の間を吹き抜けた。
有紗「うん!勿論!!こちらこそよろしくね!!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます