第54話 元帝国と同盟?
国書を読んだ俺は、キヨの新発明通信機でサヨを呼び出し、配下のコウモウ・マルコを連れて来るよう指示した。
俺の末の妹キヨは、サヨほど派手では無く目立たないが同じ大天才だ。
じぇっと機で空爆する各機の統制のためと、不思議な声を飛ばす機械で通信機と言う便利な物を発明した。
翌日には、最新戦艦喜与……喜与は戦艦で無く空母と言うらしいが、マルコ達3人の紅毛人を連れて能島軍港に寄港した。
「ヨリ姉様お久し振りです! ご依頼の紅毛・マルコを連れて来ました!」
「キヨ坊? 物凄く大きくなったな!」
久し振りに会うキヨは俺より長身、死んだ親父と同じくらいになっていた。
「ヨリ姉様、やっと実用的攻撃機が開発出来ました! 福岡行き同行させて下さい」
「ふくおか? とは?」
「あぁ? まだ福岡って名は無いのか……姉様筑前で分かります?」
※福岡県の命名は、江戸時代参勤交代で通った備前(岡山県)街道筋の宿場町として栄えていた福岡、この様な繁栄に
「国書を読んで筑前に居る、元帝国の使者に会おうと思っては居たが……」
「ヨリ姉様、フビライ皇帝と同盟を結ぶべきです! 国書を無視すると
※二度の元寇、神風(台風)が運良く吹いて勝利したと伝えられて来たが、最初の元寇は台風など来ない11月で、対馬は占領され多くの住民が奴隷にされた。
日本と対等な同盟を結ぶ為で、力を示し元軍は撤退した。
フビライ・ハンは三度目を計画して居たが、モンゴル帝国の衰退の為日本とすれば幸運な事に実行されなかった。
「キヨ? 何を言ってるか、意味が分からん……」
「同盟を結ぶって国書を無視したならば、起こるべき未来の予想です」(危ない! サヨ姉と約束した秘密、ばらす所だった)
「キヨは予言も出来たのか?」
「マルコも言って居ります! モンゴル帝国は大陸の全てを支配する大帝国! 唐国東部にある【
「俺は世界統一など遣る気は無いぞ」
「既に歴史は動いて居ます!!」
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