閑話その4 『訳あり令嬢たちの集い』キャラ紹介





 この閑話では、本作における『訳あり令嬢たちの集い』のメンバーを紹介します。本小説を読むにあたり、フレーバー程度に認識していただければ幸いです。

 なお、ジョブとレベルについては第6章終了時点のものとなります。



 ◇◇◇



 1番隊『クリムゾンティアーズ』


『アンタンジュ』

 ヒューマン、ジョブ数18、ホワイトロード、レベル74。

『訳あり』たちの姐御。ヴィットヴェーンの孤児出身。ウィスキィと知り合い、後にジェッタ、フェンサー他2名を加えて『クリムゾンティアーズ』を作るが、中堅レベルで2名が抜けた。解散も考えたが、冒険者の宿の女将ツェスカの紹介でサワと知り合ってから、全てが変わる。

 基本は前衛志向で精神的にもパーティのみならず、『訳あり』たちも引っ張っていく。


『ウィスキィ』

 ヒューマン、ジョブ数19、ウラプリースト、レベル75。

 みんなのお姉さんイメージ。ヴィットヴェーンにある弱小商家の娘だが、貴族の妾にされそうになった時に逃げ出し、親交のあったアンタンジュと組んでパーティを立ち上げた。

 前衛ではあるが、どちらかと言えばバランスタイプ。ウォリアー出身だけど、剣士ジョブを多く持っている。


『ジェッタ』

 ドワーフ、ジョブ数19、ホーリーナイト、レベル74。

 無口が災いして、ドワーフのコミュニティからドロップアウトした末に、アンタンジュとウィスキィに拾われたという経緯を持つ。ドワーフって大概無口なんだけどねえ。『訳あり』ではたまに良いことを言うお姉さんポジションになった。

 タンクとしての力は超一流。後輩たちも一目置いている。そんな存在だ。


『フェンサー』

 エルフ、ジョブ数18、シュゲンジャ、レベル74。

 正式な名前は、フォートライズヴィヨルトフェンサー。実はエルフの中でもやんごとなき方であるという裏設定がある。

「ですわ」口調はクランのムードメーカーとして受け入れられている。エルダーウィザードを経由し、エルフらしく後衛ジョブとして一流の力を持っている。


『ポロッコ』

 ドワーフ、ジョブ数18、ホワイトロード、レベル74。

『サワ被害者の会』第1号。プリースト互助会で落ちこぼれをやっていたため、サワのカエルレベリングの生贄にされた。もちろんサワは善意のみでやっている。後に『訳あり』に移籍すると同時に『クリムゾンティアーズ』のメンバーとなった。

 引っ込み思案でドジっ子タイプなので、あまり発言機会はない。


『ドールアッシャ』

 セリアン、三毛猫タイプ、ジョブ数17、ウラプリースト、レベル77。

 田舎から出てきたところをエンチャンター互助会会長ドルントに騙されて、そのまま互助会入りした上に、事務仕事ができてしまったばっかりに副会長にされてしまう。その後、サワによる互助会教導の引き換え条件として、『訳あり』に引き抜かれる。『サワ被害者の会』2号。

 エンチャンター出身で後衛をやるのが当たり前だったが、グラップラーを機に「肉を殴る快感」を憶え、ヴァハグン、フェイフォンという近接系上位3次ジョブを二つも習得した。肉弾戦だけならナンバーワンの可能性すらある。



 ◇◇◇



 2番隊『ルナティックグリーン』


『ターン』

 セリアン、黒柴タレ耳タイプ、ジョブ数33、グラディエーター、レベル72。

 ヒロインというよりもう一人の主人公。サワの絶対的バディにして『訳あり』最強の存在。冒険者を目指して村を出たはいいけど、旅費だけでお金を使い果たしてステータスカードを得られないでいたところをサワに拾われた。そのLEAはなんと19。レベルアップ時のステータスチェックに5%のプラス補正が掛かる。その力をもってして、第1回ヴィットヴェーン武闘大会で、堂々の優勝を果たした。

 元々はAGI、DEX寄りのステータスだったが、ジョブチェンジを繰り返すうちにSTRやINTも上昇し、バランスの取れた理想の冒険者となった。

 セリアンの例にもれず、頭を撫でられるのが大好き。撫でてくれる人はたいがい良い奴扱いになる。

 タレ耳とジト目だけど、それがまた強い可愛い格好良い。


『サワ』

 ヒューマン、ジョブ数35、ヴァハグン、レベル68。

 転生者にして、本作の主人公。現在の正式な名前は「サワ・サクストル・サイド・サドゥルータ・サワノサキ=フェンベスタ・メルタ・メッセルキール」。ヴィットヴェーン筆頭子爵にして、フェンベスタ伯の養子。さらには書類上ではオーブルターズ公爵子息の第7側室ということになっている。また、王自身より『サイド』の称号を与えられたため、王族以外の者からの命令に拒否権を持つ。滅茶苦茶だ。

 本人は前世を病床で過ごしていたため、社会人としては未熟なんてものじゃない。悪意や善意に対し、ドストレートに反応してしまう。それでも善良な『訳あり』たちのお陰で、時には喧嘩し、時に窘められて、人としての常識を学んでいる途上と言える。

 だが、迷宮に挑む執着は狂気の領域であり、レベルを上げ、強くなることが人生においての第一義となっている。これは生前、父親との繋がりであった『ヴィットヴェーン』というレトロゲームを共有していたことが大きい。

 黒目黒髪でちょっと薄くて背が低い。レベルを吸われたり、ドレインしてくる敵に過剰反応する。


『ズィスラ』

 ヒューマン、ジョブ数30、ヴァハグン、レベル68。

 ヘリトゥラと共に、育成施設の子供たちからスカウトした一人。すなわちLEAが高い。ツンデレ枠。なんだかんだでサワのことが大好きなのだ。オールラウンダーではあるが、前衛志向が強い。『ルナティックグリーン』を最強たらしめる一角を担っているのは、間違いなく彼女だ。


『ヘリトゥラ』

 ヒューマン、ジョブ数25、ホワイトロード、レベル70。

 ズィスラと同タイミングでスカウトされた逸材だ。後衛系を得意とする。『カスバド』を持っているため、殲滅力は『ルナティックグリーン』でも屈指を誇る。ちょっと弱気な女の子。だけど、貧困から救ってくれた『訳あり』に深く感謝していて、強くなることが恩返しであることも理解している。


『キューン』

 セリアン、狐タイプ、ジョブ数29、シュゲンジャ、レベル72。

 育成施設出身で、セリアン誘拐事件に巻き込まれたことをきっかけに『訳あり』に拾われる。

 ウラプリーストとシュゲンジャを持つ、モンク系エキスパート。第3世代、つまりレベル50台でのジョブチェンジを行なっている、将来の最強候補でもある。

 ターンから譲り受けた『シャドウ・ザ・レッド』が宝物だ。セリアンの例にもれず、撫でられるのが大好き。


『ポリン』

 セリアン、狸タイプ、ジョブ数32、ラマ、レベル54。

 キューンと同じタイミングで『訳あり』に加入した。エインヘリヤルとベルセルクを持ちながら、ウラプリースト、ラマ、ナイチンゲール、カダと非常にバランスの良い冒険者である。

『ルナティックグリーン』の6人はジョブ数も多く、その役割も豊富であるため、全局面において対応できる強さを誇る。



 3番隊『ブラウンシュガー』


『シローネ』

 セリアン、白柴タイプ、ジョブ数26、ホーリーナイト、レベル69。

『ブラウンシュガー』の隊長。ターンと同じ村の出身である。比較的早い段階で『訳あり』に参加した。自分の力で稼いで、ご飯をウハウハっていう考え方だったが、孤児のリィスタたちを見て、彼女たちを守ることを決意。『ブラウンシュガー』を設立することになった。

 サワに憧れていて、サムライ系を将来のジョブと決めている。


『チャート』

 セリアン、茶柴タイプ、ジョブ数26、ホワイトロード、レベル73。

 シローネと同じ村出身。第1回ヴィットヴェーン武闘会準優勝。ターンに強いライバル心を持っている。だけど仲良し。クランハウスではターン、シローネと同室で、いつもワチャワチャしてるイメージ。

 第2世代、つまりサワの指導を最初に受けたメンバーであり、コンプリートレベルからのジョブチェンジを繰り返している。『ブラウンシュガー』自体が無難でかつ、各人の役割を意識しているため、非常にバランスの良いパーティと言える。


『リィスタ』

 ヒューマン、ジョブ数22、ホーリーナイト、レベル70。

『クリムゾンティアーズ』に拾われた孤児、4人組の一人。語尾は『、です』。エルダーウィザードをレベル78まで引っ張っており、その後、ツカハラ、ナイト系ジョブを経由している。硬い前衛ができるウィザードっていうビルドだ。


『シュエルカ』

 ヒューマン、ジョブ数24、ホーリーナイト、レベル53。

 無口系キャラだが、たまに黒い。スヴィプダグレベル78を経由しており、前衛志向が強い。ハイニンジャとヒキタも持っている。サワ以外で唯一のヒキタ持ちなので、サワから可愛がられているが、それがまた周りの嫉妬を誘う。黒い。


『ジャリット』

 ドワーフ、ジョブ数22、ホワイトロード、レベル76。

 これまたドワーフ特有の無口キャラ。元々そうだが、ジェッタに憧れますますその傾向が強まっている。

 ガーディアンレベル80を習得しており、誰もが認める『ブラウンシュガー』の頼れるタンクだ。ただし160話段階で唯一シーフを持っていなかったことを気にしており、その後シーフ、エルダーウィザードも習得した。


『テルサー』

 エルフ、ジョブ数25、ホワイトロード、レベル65。

 孤児4人の中で、唯一ちゃんとお話ししてくれる。はきはき系エルフ。

 ナイチンゲール、カダ、オーバーエンチャンターを持つ、パーティの守り手である。何気にまだエルダーウィザードを持っていないのを、ちょっと気にしている。



 4番隊『ホワイトテーブル』


『サーシェスタ』

 ヒューマン、ジョブ数4、ウラプリースト、レベル68。

 一応40代半ばの設定。元プリースト互助会会長。正式なお名前はサーシェスタ・プリエスト・ジャクラシーン女男爵。名誉男爵だ。ジョブ数からもわかるとおり、モンク一筋の人生を送っている。

 当初こそ名誉男爵の肩書を得るための参加だったが、サワの陞爵と共に相談役に徹し、むしろ育成施設の子供たちを育成することに力を注いでいる。


『ベルベスタ』

 ヒューマン、ジョブ数9、ラドカーン、レベル61。

 50代ちょっと。現役のウィザード互助会会長だけど、ほとんど仕事はしていない。こちらはウィザード一筋の人生を送ってきた。

 ある時サワにハイウィザードの上を示唆され、決意する。どこまでもウィザード道を突き詰めると。ステータス条件もあって、ソルジャーなどを経由しつつ、ついにエルダーウィザードとなった。さらに現在、ヴィットヴェーン唯一のジョブ『ラドカーン』となっている。

 子供好きのばっちゃんで、実際慕われている。


『ハーティ』

 ヒューマン、ジョブ数17、コウガニンジャ、レベル58。

 本名はハートエル・パッシュ・カラクゾット男爵令嬢。妾腹ながら相続権を持っている。冒険者協会会長の妹にあたる。元々冒険者協会『ステータス・ジョブ管理課』に勤務していたが、『訳あり』が引き抜いた。貴族筋とも知らずに。

『訳あり令嬢たちの集い』事務長にして、裏のボス。彼女が本気を出せば、サワを追い落とすことすら可能だろう。

 最初こそサワに乗せられてジョブチェンジを繰り返し、ロード=ヴァイに落ち着いたが。事務と諜報に専念するため、そっち方面のジョブを探求している。コウガニンジャっていうのはそういうことだ。


『オルネ』

 ヒューマン、ジョブ数1、ウォリアー、レベル62。

『訳あり』クランハウスのハウスキーパー。サワにジョブチェンジを勧められたが断った。でもウォリアーでレベル62って普通に強い。


『ピリーヤ』

 ヒューマン、ジョブ数1、ファイター、レベル63。

『訳あり』クランハウスのハウスキーパー。サワにジョブチェンジを勧められたが断った。でもファイターでレベル63って普通に強い。


『キットン』

 ヒューマン、ジョブ数1、シーフ、レベル65。

『訳あり』クランハウスの料理長。サワにジョブチェンジを勧められたが断った。でもシーフでレベル65って普通に強い。『訳あり』関係者はこんなのばっかり。



 5番隊『ブルーオーシャン』


『リッタ』

 ヒューマン、ジョブ数22、ウラプリースト、レベル74。

 本名はサークリッタ・ショルト・カーレンターン子爵令嬢。婚約者が『真実の愛』を見つけてしまったため、婚約を破棄された、悪役令嬢。赤い瞳とダブルドリルロールの金髪がトレードマーク。悪役令嬢だ。気が付けば本作3人目の主役を張っている気がする。悪役令嬢だけど。

 第6章最終話にて、ボスを倒す大仕事を果たした。彼女の持つロウヒは『ヴァンパイアスレイヤー』の名に相応しい。ヴァンパイア殺す。

 今後もターン、ズィスラと並んで、サワへのツッコミ役になるだろう。


『イーサ』

 ヒューマン、ジョブ数20、レ・ロイ、レベル69。

 リッタの護衛として『訳あり』入りした。本名はイーサネッタ・ワルドワイード(初出)。男爵令息は毛嫌いしているが、リッタは敬愛している。最初は過保護であった。

 ホーリーナイトの第一人者であり、78までもっていった。基本的に護衛系ジョブを好んでいるが、サワに毒されてマルチロール路線に入っている。最近では、リッタの力を信頼し、必要とあればパーティ分割も辞さない。


『ワンニェ』

 セリアン、キジ猫タイプ、ジョブ数25、スクネ、レベル71。

 第4章でサシュテューン伯爵との騒動の時に、無関係なのに巻き込まれた被害者。後付けだけどカーレンターン子爵領にある、とある村の出身。

 マルチロールではあるけど、非常に攻撃的ジョブ構成をしている。4分身からの猫攻撃は凄いぜ。


『ニャルーヤ』

 セリアン、サバ猫タイプ、ジョブ数25、ウラプリースト、レベル73。

 ワンニェと一緒に村から出てきて冒険者になった。二人ともシーフって何を考えていたのか。『訳あり』に入ってからも、ほぼワンニェと同じビルドをしていたが、『吸血鬼氾濫』を機に聖属性ジョブに流れた。

 猫耳と語尾が緩いお陰で誰とでも親しくなれる感じがあって、7番隊の貴族相手にも物おじしない。


『シーシャ』

 ヒューマン、ジョブ数29、ユーグ、レベル69。

 本名はシールーシャ・カーレンターン。リッタの腹違いの妹であり、庶子。貴族的善意でサシュテューン伯爵令息と結婚させられそうになったところを、『訳あり』が力で踏みつぶした。

 冒険者に憧れていて、ジョブ取得に対して非常にアグレッシブ。29というジョブ数が物語る。実際『訳あり』で最初のオーバーエンチャンターになった。今ジョブのユーグもヴィットヴェーン唯一の存在だ。有体に言えば、なんでもできる存在になりつつある。


『ワルシャン』

 ヒューマン、ジョブ数26、ラマ、レベル74。

 一応シーシャの護衛だが、その実イーサが抜けた後のカーレンターン子爵令息が怖くて逃げだしてきた。本名はワルシャン・メルーシャン(初出)。

 シーシャにも通じるが参入が遅かったため、逆にレベリングが速い第3世代になる。現在のジョブ、ラマは拘束系スキルが豊富であり、バンパイアエンプレス戦でも活躍した。『リンポチェ』。

 語尾が「ふぇぇ」系である。



 6番隊『シルバーセクレタリー』


『ピンヘリア』

 ヒューマン、ジョブ数不明、現ジョブ不明、レベル不明。

 そもそも6番隊は育成施設から、『訳あり』の事務としてやってきた。なのになぜか諜報、防諜も担当することになってしまった。正確にはハーティさんがそうした。怖い。

 最低でもエルダーウィザードとハイニンジャを高レベルで取得し、それ以外のジョブも持っているはずだが、詳細は不明。いきなり現れては報告して消えるという、謎の存在だ。口調さえ丁寧語で統一されている。個人差が無いのがおっかない。


『ハイッソー』

 エルフ、ジョブ数不明、現ジョブ不明、レベル不明。

 同上。


『アッシャー』

 エルフ、ジョブ数不明、現ジョブ不明、レベル不明。

 同上。


『ゲッタリン』

 ドワーフ、ジョブ数不明、現ジョブ不明、レベル不明。

 同上。


『ポナチーワ』

 セリアン、コーギータイプ、ジョブ数不明、現ジョブ不明、レベル不明。

 同上。


『メンヘイラ』

 ヒューマン、ジョブ数不明、現ジョブ不明、レベル不明。

 同上。



 7番隊『ライブヴァーミリオン』


『クリュトーマ』

 ヒューマン、ジョブ数21、ホワイトロード、レベル58。

 本名クリュトーマロースラ・ヴェラ・シュタルセンド・メール・メッセルキール。オーブルターズ・メット・ランド・メッセルキール公爵令息の正室である。40代半ば。オーブルターズが久しぶりに側室を、しかも強引に得たと聞き、その本人を訪ねてきた。サワのことだ。

 侯爵令息なのに迷宮大好きな旦那に合わせるうちに、自分も冒険者にハマった口だったりする。

 エルダーウィザードを経由した前衛向き構成をしており、実に冒険者している。サワのことは完全に認めていて、それ故の『ライブヴァーミリオン』である。


『コーラリア』

 ヒューマン、ジョブ数18、ホワイトロード、レベル60。

 本名コーラリア・メジア・メッセルキール。クリュトーマの実子である。

 貴族令嬢の御多分に漏れず、ウィザード傾向が強く、エルダーウィザードを目標にヴィットヴェーンにやってきた。その上さらに前衛系もやっている。サワに毒された人々の末路だ。

 セリアンが大好きで、もう撫でまわす。テクニックは抜群らしく、セリアンズからの評価は大変高い。すなわち『訳あり令嬢』なのである。


『ユッシャータ』

 ヒューマン、ジョブ数21、ロード、レベル53。

 本名はユッシャータ・メジア・メッセルキール。公爵第3側室の娘。公爵令嬢としては異例のナイト系を好むが、そんなことは『訳あり』に関係ない。結局いつものマルチロールである。結果、エインヘリヤル、エルダーウィザードを経由し、今はナイト系を習得中だ。

 比較的おっとり系の令嬢である。


『ケータラァ』

 ヒューマン、ジョブ数25、ガーディアン、レベル25。

 本名ケータラァ・イクト・ソリタリオ。ソリタリオ女男爵当人だ。クリュトーマら3人の護衛という意識が強く。ジョブ選択時もそれを要求した。そして珍しく、初登場時はハイニンジャ。

『吸血鬼氾濫』の後、ターンたちから『フーマの書』を渡された時、『訳あり』に対する絶対的信頼を心に誓った。以降も研鑽を忘れていない。


『ターナ』

 ヒューマン、ジョブ数15、ソードマスター、レベル15。

 本名はヴィルターナ・スヴァステア・ランド・キールランティア。正真正銘の王女である。冒険者に憧れ、そしてコーラリアやユッシャータから『訳あり』の話を聞いた。聞いてしまった。まだまだ成長途上であるが、第3世代レベリングの成果はここからだ。


『ランデ』

 ヒューマン、ジョブ数15、ナイト、レベル15。

 本名はカトランデ・イルマタイル・ランド・キールランティア。これまた王女様だ。第4ジョブ以降を全てレベル40から60にするという、第3世代レベリングの途上である。これが実現すれば、基礎ステータスが馬鹿高い冒険者になるのは自明である。今後の活躍が期待される。



 ◇◇◇



 以上『訳あり令嬢たちの集い』のキャラ紹介でした。この後も彼女たちは成長し、経験を積んで立場が変わったり、性格が変わることもあるかもしれません。


 では、第7章でお会いできればと思います。


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