叔父さん家が複雑な家族になってた③
再婚の時に問題になるものの一つに、連れ子と新しく親になった人との関係になるかと思います。
人間関係が良好でないと、難しいですからね。
今回は、そのF介さんと従妹がどんな風に折り合いをつけていたのかを取り上げてみたいと思います。
さて、複雑な家族になってしまった叔父さんのお家で、大人たちはそれぞれ割りきって生活できますが、唯一の子供である従妹はそうはいきません。
自分達の家にママが戻ってきたのはいいけど、ママにくっついてやって来たお兄さん誰?な状態だった筈ですよね。
E子とF介さんがG叔父さんの家にパラサイト始めた時、従妹は小学校低学年くらいで、F介さんは30前半くらいかと思います。
ママであるE子からは、F介さんのことを「お兄ちゃん」だよと紹介されてたようで、彼女は大きくなってもお兄ちゃんと呼んでいるようです。
幼い頃に刷り込まれた呼び方は中々変えられないですね。大人になってもママ呼びしちゃうおっさんを見てると、とてもわかる。
そしてF介さんの方は、従妹の事は嫁さんの子供だと思って、邪険にせずに相手をしてくれる人だったようで、二人の仲は普通だったようです。
ですが、従妹の事を子供だと思ってるからか母親は躾をせずにアクセサリー感覚で可愛がるだけだからか、F介さんは従妹に対して口うるさく小言も多いようで。
俗にいう、親よりもうるさいってやつですね。従妹的には、そこが鬱陶しいようです。
逆に、F介さんを一人占めしたいE子からすれば、娘に対して若干嫉妬があったみたいですが……。
そのためか、従妹が小学校高学年くらいになると、母娘で口論が絶えなかったようです。
じゃあなんでわざわざ叔父さん家でパラサイトしてんだよ、と思いますけどね。
そんな従妹は、ママの見た目がぽっちゃりなのを見て育っていたので、あんな体型にはなりたくないと小学校高学年くらいから体型に関して気を遣い始めました。
私はほんとに幼い頃に2~3回会っただけなのですが、その頃はホントにころころした体型の女の子だったんですよね。だから、余計にE子に瓜二つという記憶しかないのです。
離婚してから数年は親戚の集まりにやってこなかったG叔父さんが、大きくなった従妹を連れて親戚の集まりにやって来たとき、母親はびっくりしたそうです。
すらっと体型が細くなってたからだそうで、話をした感じ「賢くなってたわー」と言っておりました。
家庭環境があれで心配はしてたけど、荒れてなくて安心した、の方が強いんだと思います。母は母の従姉妹さんがとても荒れていたのを目の当たりにしていたので。
従妹は体型を維持する為に、お昼も殆んど食べないようです。太りたくないそうで…。その意思はすごい努力。
私は耐えられないだろうなあ。
因みに私は…絶賛もりもり食べる子供で、祖母の家でもよくおかわりを所望していまして、お陰で栄養が背丈にいって細身高身長女子になりました。今も食べ物大好きです。
うちの母は従妹のその様子を見て、成長期なのにそこまでしなくても…と言ってました。ごめんよ、娘が色気より食い気だったからな。
……悩みはそれぞれあるんやなあ、としか。
従妹は服装にもこだわりを持ってまして、冬でも寒さを我慢して好きな格好をしているようです。
洋服とかは、E子夫妻と一緒に買いに行ってるそうですが、まあE子は娘そっちのけでF介さんといちゃいちゃしているだけなので、店員さんに聞いたりネットで調べたりして買っているそうです。
G叔父さんは、女子の服装に関してはどうなんでしょうね。きっと従妹のファッションにとやかく言うことはしないで誉めているんじゃないかな、と思います。
さて、中学生になってからも従妹には子供だからと口うるさくしていたF介さん。
対して、割と美容に努力している従妹。
私はこれを聞いた時に、従妹のお年玉の使い方にびっくりしたんですけども、中学生ながらパックに目覚めた従妹はG叔父さんと一緒に、自分のお年玉を使ってパックを買い込んだそうです。(令和のおしゃれに目覚めた女子は、皆そうなんですかね…スゴい)
パックすると、にきび等々がキレイになるんだとか。しかし、昭和後期に生まれたF介さんが「パックなんてまだ早い!」と怒鳴り付けられたと話していたようです。
まあね、従妹のお金で買って使ってるんだからいいんでない?という気持ちと、今の中高生ってもうそんな事をしてるの?!という驚きが混じって何とも言い難いんですよね。
注意する気持ちは分からなくもないんですが、頭ごなしに怒鳴り付けるのが良くないよな。
まず、相手の話を聞いてから返しを考えるよね。
個人的にはパックにこだわらなくても、にきび対策の洗顔クリーム等々でケアをすれば、つやつやのお肌になるから心配しなくていいのでは…ダメでしょうかね。
後は…中学生になると、シャンプーとかも大人の物に手を出したくなりますよね。
身だしなみを整える為に、毎日髪を洗って意識してると思います。従妹も例外ではありませんが、ここでもF介さんが立ちはだかります。
F介さんが言うには、従妹はまだ子供だからと言って、子供用のシャンプーしか買わせてくれないそうです。
いや、なんだよそのこだわり。
中学生はもう思春期ですよ。幼い子供とは少し違う。色んなことが変わるし、見た目も意識も大人になっていきます。
なんだか、仄かにF介さんから芳ばしいモラハラ臭がしてくるんですけど、これは気のせいですかね。うーん大丈夫かなあ。
従妹にお前には早いとか言って、スポブラしか認めんとか言い始めたらヤバイな……。
この人、忘れてると思うんですけども。
そのお家は君の嫁の元旦那の家で、そこの娘に大きい顔出来ないと思うんですけどね……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます