カクコン10短編賞に向けてのアドバイス

カクヨムコン2022、2023と短編賞をいただきました。毎年応募数が増えてどちらも10,000作品超えという超難関。受賞がわかったときにはなぜ私が⁈とひっくり返るほど驚きました。


結果論ですが私なりの受賞の秘訣は、丁寧に書くことでした。これはそもそも私が速筆だから特に心得る必要がありました。

短編は思いつきですぐ書けるんです。

でもすぐ思いついたものはたいてい他の人も思いつくし、深めないと読後に何も残らないんです。


気をつけたのは

・文章の面白さ(表現)

・物語を深めること

・印象的な結末

でした。

また、これは私の映画のようにビジュアルを思い浮かべて書くという執筆スタイルがコミカライズに合致しているのかもしれませんが、とくに前回の『まほろば水族館』は映像化したときのビジュアルの面白さも意識しました。


ただ、コミカライズされやすいことを意識しすぎて小説本来の面白さが無くなるのは良くないとは思います。実際『狸穴神社の縁切り地蔵』はコミカライズを度外視して(受賞すると思わなかったから)怖いホラーを書くぞという気持ちで書きました。


受賞してみて言えるのは、あの応募数から数名のみの受賞なんて無理!と思ってたし狙ってなかったということ、ただ読者を楽しませる読み応えのある面白さが凝縮された物語を書こう、という気持ちで丁寧に書いたことが良かったように思います。


カクヨムコンは読者参加型のお祭りでもあります。星レビューの数はある程度必要です。私はカクヨムに登録して数年経過していたこともあり、応援してくださる作家仲間や読者さんがいてくれたことでレビュー数はゼロということはありませんでした。でも、どちらも読者選考通過時は星100は無かったんですよ。相互評価前提の読み合い企画やSNSでのRT読みます企画は参加していません。


選考委員の方に作品を気に入ってもらえること、最後の一押しをしてもらえることが必要です。これはお世話になった作家先生が言われていたことです。


事務的な下調べとしてはコミカライズという前提、掲載誌の傾向、過去受賞作に類似作品がないか(これは同じ傾向があるなら類似の変化球を狙うのもありか)、物語の長さは適切か、を大きく外さなければ良いのではないかと思います。

もちろん応募要項はよく読んでくださいね。


あと、大事なことを忘れてた。

運です。ほんと運はあります。

普段から世のため人の為、徳を積む行いを心がけましょう。

私は怠惰な粗忽者ですが、公共のトイレでトイレットペーパーが切れてたらちゃんと変えます。そういう小さな心がけです。

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