作者に対するリスペクトはあるか
二次創作は好きな漫画やアニメなどのキャラクターがこんなことがあれば面白いな、こういう場面ならこうするだろうな、など作品の隙間を考えたりキャラクターを自分なりの解釈で表現することです。
私の創作人生の半分以上は二次創作で盛り上がって楽しく過ごしていました。どの作品を扱うときにも作品へのリスペクトを忘れないことを心がけていました。たとえそれがカップリングでも、真剣に大好きで活動をしていました。
あるとき、プロでクリエイター系活動をしている方と出会い、二次創作活動の話を聞きました。イベント会場で出していたある作品の二次創作本を作家ご本人が買いに来てくれたというのです。プロ作家がお忍びで自分のジャンルの本を買うことは珍しくないのかもしれません。そのとき聞いたのは結構な大御所の方だったので、すごいなあ!と感心しました。
それまで二次創作はひっそりと隠れて行う日陰の活動という概念がありました。カップリングや成人向けだと公式に隠れてこっそりという気持ちが余計に強くなると思います。
ご本人に見せるなんてもってのほか、そう思っていました。
しかし、作者本人の手に渡っても恥ずかしくないもの、それが本来のファン活動ではないかとそのとき気付きました。それまでは好きな作品のキャラクターを動かして仲間内で楽しむということしか考えていなかったのです。
自分は胸を張って出せる本がどのくらいあっただろうか、と思い直すきっかけになりました。
現在は二次創作は行っていませんが、何かを創作するときに対象へのリスペクトの気持ちは忘れてはならないと思いました。
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