口角をくいっとあげ鏡をみる。

鏡の中には自信に溢れた私がいる。

その私は私のはずなのに私じゃない。

本当は自信なんて一ミリもない。

理想の私になりたくて鏡に微笑みかける。

するとそこにはやっぱり私じゃない私がいた。

私の鏡なら私に少しくらい自信を分けてくれてもいいのに。

少しやけになって顔をしかめてみる。

鏡には私と同じ顔をした私がいた。

なんだ君も一緒じゃん。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい